6月といえば「梅雨」。うっとうしいと感じる雨も植物や生き物にとっては大切です。草木も緑をたたえて生き生きとしています。 この季節、元気に成長する植物にハーブがあります。 ハーブといえば何を思い浮かべますか。バジル、レモングラス、タイム、ミントなどなど。 今回は、収穫を迎えたカモミールを紹介します。
カモミールは、ヨーロッパ原産で古くから「おかあさんのハーブ」と呼ばれ、次々と咲く花が薬草茶などに利用されてきました。和名はカミツレ。 花言葉は「逆境に負けない」。生命力が強く、踏みつけられるほどよく育つといわれるたくましいハーブです。 種類は大きく分けて、1年草のジャーマンカモミールと多年草のローマンカモミール。ティー、料理、美容、アロマ、ポプリなど用途は多岐にわたります。
30年以上にわたりカモミールを栽培し、カミツレエキスを製造している「カミツレの里」を訪ねました。「カミツレの里」は、長野県の北西部、北安曇郡池田町広津にあり、標高1,000メートル、東向き斜面に農地が広がっています。 カミツレの里を運営する株式会社相互カミツレ事業部長野事業所の降籏幹生部長に、お話を聞きました。
Q.こちらで栽培している種類は? 降籏さん「ジャーマンカモミールのみです。1年草で、秋に種をまき、春に収穫します」 Q.栽培面積は? 降籏さん「ここ『カミツレの里』で4万1千坪。東に面した斜面の畑にカミツレ13万株植えています。その他、遊休農地を利用しています」 Q.エキスは花から抽出するのですか? 降籏さん「普通は花からですが、私たちは、花・葉・茎など全草を使いエキスを抽出して、化粧品や入浴剤などを製造しています。有機JAS認定農場で、有機肥料で育て、除草剤や殺虫剤は使いません。製品には添加物を加えていないので安全・安心です」
有機JAS認定の自社農園と国内の契約農家では、種まきのあと10月になると、土づくりから始めた畑にカモミールを一株ずつ定植する作業に入ります。 苗は雪の下で越冬し、たっぷりと栄養を蓄え、春を待って大きく成長します。開花を迎えるのは5~6月上旬。陽光を浴びたカモミールの白い花びらが下を向いたら収穫です。 (カミツレの里Webサイトより)
取材時は、「第30回カミツレ花まつり」が開かれていて、県内外からの来場者で賑わっていました。 「カミツレの里ウォークラリー」「カミツレ染色体験」「カモミール刈り取り体験」などのイベントも行われており、せっかくなので、カモミールの刈り取りをしてきました。
刈り取り体験をする来場者
刈り取ったカモミールは、ハーブティーやお風呂に入れて楽しんだり、乾燥させて種を採り栽培することができるそうです。初心者でも比較的育てやすいハーブということなので、挑戦してみたいと思います。
カミツレ染色体験も見学しました。
カモミールやカミツレの里の見学などについては、カミツレの里へお問い合わせください。
こちらは 2018.06.05 の記事です。農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
マロン
関連記事
マコモタケを知ってますか? 食べたことは?
畑でとれたセリをたっぷり入れて、牛しゃぶしゃぶ!
あなたは「ナツハゼ」をご存知でしょうか?
あなたはダリアのことなどほとんど知らない
新着記事
ラディッシュの漬物サラダ
安曇野の畑から生まれるりんごを追いかけて~流通現場編~
粒がハート型!? その名は「マイハート」
いちじくのデザート