フルーツのような甘みとジューシーさ
自然豊かな原村のとうもろこし畑(HAMARAFARM提供)
やってきたのは、諏訪郡原村にある「HAMARA FARM(ハマラファーム)」。
ここ原村は、八ヶ岳のふもとに位置。標高1,000メートル、真夏でも夜は20℃を下回る日も多く、昼夜の寒暖差を生かした高原野菜の産地として有名です。夏場のセルリーは生産量日本一! そして、避暑地として多くの観光客が訪れています。
柔らかい粒がぎっしり
HAMARA FARMで栽培する「八ヶ岳生とうもろこし」の平均糖度は、なんと約20度! 甘くて有名な富良野メロンの平均糖度が16度であることを考えれば、かなりの甘さと言えるでしょう。
早速、朝5時採れたて、朝露したたる新鮮な生とうもろこしをいただきました。皮をむくと、ぎっしりつまった鮮やかな黄色の実が・・・。
体験学習で来ていた学生もガブリ
ガブッとかじりつくと・・・、「あま~い!!」「旨~い!!」と、思わず歓声があがります。
「メロンよりも甘い」のキャッチフレーズ通り、まさにフルーツのような甘みとジューシーさが口の中を駆け巡り、一心不乱に食べてしまいました。
"八ヶ岳生とうもろこし"を地域ブランドに
ここ原村管内でも、ピクニックコーンの栽培をしている農家は2軒だけとのこと。色々な課題がある中で、HAMARA FARMがピクニックコーンの栽培にこだわる理由は何なのでしょうか。
生産者の折井さん(左)と柳沢さん(HAMARAFARM提供)
「ピクニックコーンがおいしかったからです」
HAMARA FARMを営む折井さんと柳沢さんにお話を伺ったところ、理由はとてもシンプルかつ明快。
もともと原村で生まれた二人は大の仲良し。二人とも一旦は原村から離れたものの、いつか二人で会社をやりたいとずっと思っていたそうで、最終的に、土地も、機械も、人も揃っている、地元の「農業」を選択したとのこと。
最初は失敗続きだったと笑う二人ですが、その情熱は本物。今では、生産から販売に至る様々な過程で、HAMARA FARMならではのこだわりが垣間見えます。今回は、そのこだわりのいくつかをご紹介します。
こだわり①~気候によって最適なほ場を~
HAMARAファームでは、管内に標高が異なる6~7つのほ場を持っています。その理由は、7月下旬から9月中旬の収穫期に、それぞれ甘さがベストのタイミングで収穫を行い、最良の物を消費者に届けたいという思いです。また、生で食べるとうもろこしなので、農薬を減らして栽培を行い、安心して食べてもらえるよう心がけているそうです。
早朝、霧の中での収穫
こだわり②~その日のものはその日のうちに~
収穫期には、毎朝5時前から収穫を行い、お盆のピーク時には1,000~1,500本ほどを収穫します。鮮度が命のとうもろこし。時間が経つと糖分がデンプンに変化し、甘みがどんどん落ちてしまいます。HAMARA FARMでは、朝どりしたものは、すべてその日のうちに販売・発送を行っています。
こだわり③~鮮度保持には万全を~
とうもろこしは、機能・鮮度保持に優れた「スパッシュ袋」に入れます。更に、発送の際には、とうもろこしを立てた状態で発送します。これは、寝かせてしまうと下にした面から甘さが抜けていってしまうからです。
こうした商品の特性を活かした栽培・販売方法のこだわりが評価され、昨年度は、日本ギフト大賞2015長野賞を受賞しました。最近ではメディアに取り上げられることも増えてきたそうで、まさに昇り調子のHAMARA FARMです。
スパッシュ袋に入れ鮮度保持
発送箱には1本1本立てて入れます
発送時には収穫日時とレシピをセットで送付
小さいお子様もペロリと食べられます
「生産者という立場はもちろんのこと、販売者という立場からも、更に魅力を高めるように工夫をしていきたい。"八ヶ岳生とうもろこし"をブランド化して、地域の魅力や価値を高めていきたいですね」
「HAMARA」という言葉は、二人が生まれ育った「原村」と「仲間」を組み合わせてつくった言葉だそうです。一緒に農業を営む友人や家族、そして育てた野菜を食べてくれるお客さんも含めた「仲間」と、地元の「原村」を盛り上げていきたい、という温かい思いと農業にかける情熱ーーHAMARA FARMの輪は、ますます広がっていきそうだと感じました。
今年の販売は残り期間あとわずか! ぜひ、お早めにお買い求めください^^
HAMARA FARM ホームページ
通販サイト(8katte)
※リゾナーレ八ヶ岳、八ヶ岳マルシェ等でも販売。販売日等はHAMARA FARMまでお問い合わせください。
八ヶ岳リゾナーレ(HAMARAファーム提供)