長野県では昼夜の寒暖差により、おいしいとうもろこしが育ちますが、最近では自分好みのとうもろこしを探して全国の産地を旅する人もいるほど、とうもろこしの人気が高まっています。
今回は長野県木曽町にある開田高原のとうもろこしをご紹介します。
開田高原でよく栽培されているとうもろこし品種「グラビス」
とうもろこしの味もしっかり味わえて甘みがあるのが特徴です
昼夜の寒暖差がおいしいとうもろこしをつくります
御嶽山の麓に広がる標高1,200mの開田高原では、夏になると絶品のとうもろこしが実ります。
「JAファームきそ」では6年前から開田高原でとうもろこしを栽培しています。現在は6名で約1.87haの農地でとうもろこしを栽培していて、今年は約7万本を収穫予定です。
柳澤 正二(やなぎさわ・しょうじ)さんに話をうかがいました。
「昨日(2022年8月2日)は、最低気温17度、最高気温が31度でした。この昼夜の寒暖差の大きさがおいしいとうもろこしをつくります」(柳澤さん、以下同)
日中に気温が高くなると、とうもろこしは呼吸が活発になり、糖分をエネルギーとして消費しながら実を大きく成長させます。夜に気温が下がると呼吸が抑えられ、日中に葉でつくられた糖分が実に蓄えられます。
「とうもろこしは糖度が命。糖度がもっとも高い早朝に収穫して出荷します」
収穫は8月中旬から9月下旬です
取材日(2022年8月3日)は、とうもろこしの枝かき作業をしていました。栄養が集中するように、一番上の実だけを残して、下の実は手でかき取ります。
収穫時期は8月中旬から9月下旬までの予定。注文での出荷が主です。
「開田高原のとうもろこしは人気ですが、出荷量が少なく希少です。一度食べたらやみつきなるおいしさなので、ぜひ一度食べてみてください」
残念ながら2022年度は好評につき、注文受付を終了しましたが、例年、JA木曽生活センターで6月中旬から7月中旬に注文を受け付けています。
気になる方はぜひ来年、注文してみてください。