7月に入って夏が近づき、信州の果物の季節になってきました (*>ω<*)
サクランボ、あんず、ブルーベリー、桃......と、考えただけでも思わず顔がにやけてしまい、周囲に怪しまれる編集部員ですが、長野県が全国生産量の約8割を占める果物、ネクタリンを忘れるわけにはいけません!
てなわけで、早生種の収穫が始まったと聞きつけ、県北部の須坂市に馳せ参じたのでした。
千曲川(信濃川)の肥沃な土壌で育ちます。
須坂市でも長野市との境目あたる千曲川の河川敷にやってきました。桃やネクタリン、リンゴの畑が広がっています。その中に、ネクタリンの畑がありました。
「この河川敷はね、木の成長がとっても早いんだよ! ネクタリン作りにもぴったりだね」と話すのは、JA須高(すこう)のモモ部会井上支部の支部長をつとめる丸山悦雄さん。なんでもこのあたりは千曲川がもたらす養分で土地が肥沃なことや、石が少なく根っこが張りやすいことから、果樹の生育にぴったりなのだとか。
さわやかな信州の夏にぴったりの
さっぱりした口当たり
ネクタリンは桃の変種といわれています。桃と違って皮の表面に毛がなく、つるつるしているのが特徴で、「油桃(あぶらもも)」などとも呼ばれます。桃よりも固い食感と、さわやかな酸味が特徴です。
これは「メイファイヤー」という品種。ネクタリンにも様々な品種があり、最も早く出荷されるネクタリンのひとつです。まだ収穫するには早かったのですが、お願いしてひとつ頂いてみると、実は固めで、さわやかな酸味の中に甘みがある、これぞネクタリン!!という感じ(笑)。「どんな感じだ?」とお思いの方は、ぜひ味わってみてください。
あと3日ほどで収穫とのことで、さらに味がのったネクタリンへの期待が高まります。
果物王国信州の「ハリウッド」JA須高
須坂市をエリアに持つJA須高は「フルーツハリウッド」の異名を持つ一大果樹生産地。中でも桃やブドウ、プルーンといった果物は県内トップクラスの生産量を誇ります。ネクタリンをメインで生産している生産者さんはほとんどいないとのことですが、桃の生産者の半分ほどが、ネクタリンもつくっているそうです。
そんなJA須高イチオシのネクタリンが、長野県オリジナル品種の「サマークリスタル」。一般的なネクタリンの果肉が黄色なのに対して、サマークリスタルは桃のような白い果肉なのです。
食べてびっくり(≧∇≦)
酸味が少ないのが特徴で、とても甘いと人気の品種なんです! 7月中下旬〜8月上旬まで収穫されます。
つづけて、8月上旬〜中旬に収穫されるのが、比較的新しめの「スイートトップ」。名前のとおりこちらも甘さが特徴の品種です。
ネクタリンの収穫は夏いっぱい続き、9月中旬に出回る大きめで甘い「秀峰」まで、品種をリレーしながら楽しむことができます。
・ネクタリンの品種と品種別出荷時期(JA須高)
暑い日に、一口かじれば爽やかな酸味と甘みが口の中に広がる、信州の夏ならではのネクタリン。一つひとつの品種の季節は短いので、見つけたらその時が"買い"ですよ!!