ハウスの中で、たくさんの赤い実が実っています。まるで真っ赤な宝石のように輝く果物。さくらんぼです!!
信州では今、ハウスさくらんぼの出荷が最盛期を迎えています。もうすぐさくらんぼ狩りも始まりますよ!! 美味しさがギュッと凝縮された小さな赤い実に会いに、県内一のハウスさくらんぼ生産地、中野市に行ってきました。
かわいらしさに一目惚れ
ハウスに入ってみると、鈴なりのさくらんぼにまずびっくり。かわいらしい赤い実がたくさん実っている様子に思わず笑みがこぼれます。ぼーっと圧倒されていた編集部員に、このさくらんぼが「高砂(たかさご)」という品種だと教えてくれたのは、農園主の永沢誠一(えいざわ・せいいち)さんでした。
「高砂は甘みと酸味のバランスがとてもいいさくらんぼなんだ」
日光をたっぷり浴びて色つやを磨きます
木をよく見てみると、不思議なものを発見しました。ゴムで束ねられた葉っぱがありますが、これは何でしょうか?
「これは葉上げ(はあげ)といって、葉っぱを束ねてさくらんぼの日当たりを良くしているんだ。こうすることで味や色が良くなるんだよ。美味しくてきれいなさくらんぼを食べてもらいたいからね」と永沢さん。
この作業、さくらんぼが実っている周りの葉っぱ全部に施すらしいのですが、大変な作業だそうです!! でもこの作業のおかげで宝石のように輝くさくらんぼを食べることができるんですね。
永沢さんの農園では、高砂の他に佐藤錦を生産しています。JA中野市では、その他にも香夏錦(こうかにしき)、紅秀峰(べにしゅうほう)といった品種のさくらんぼを生産しているとのこと。
品種ごとの特徴は、以下の通りです。
佐藤錦・・・日本を代表する品種で、赤い宝石と言われる色合いが特徴。果肉部が多く、甘くて酸味は弱め。
高砂・・・果肉がやわらかく、甘みと酸味のバランスが特徴。熟すと更に濃厚な味わいになる。
香夏錦・・・黄色赤斑に着色し甘味が強く、酸味は弱い。果肉はやわらかめ。
紅秀峰・・・粒が大きく、みずみずしい濃厚な甘みが特徴。
さくらんぼ狩りの季節がやってきます!!
5月後半より、中野市でさくらんぼ狩りが始まります。おいしいさくらんぼの見分け方は「色」「ハリ」「艶」だそうです。自分で見て選べるさくらんぼ狩りは、またとない美味しいさくらんぼを食べるチャンス。
中野市では以下の2か所で受け付けていますので、新鮮な初夏の味覚を味わいに是非お越しください!!JA中野市のさくらんぼ狩りは7月上旬まで楽しめるとのことです。
●JA中野市のさくらんぼは、JAタウンや、オランチェのネットショップでも購入できます。ぜひご賞味ください!!
●JA中野市農産物産館オランチェ
所在地:中野市大字草間1543−5
連絡先:0269‐23‐5595
アクセス:上信越道 信州中野ICから1分
●信州・いきいき館(アップルシティーなかの内)
所在地:中野市吉田519
連絡先:0269−26−1186