長野県はセロリ生産量日本一です。
今回は旬の季節だけでなく、1年中セロリのおいしさを味わえる「セロリポタージュ」を紹介します。
JA松本ハイランド営農部販売開発課の上條雄(かみじょう・ゆう)課長にお話しを伺いました。
ワイナリーレストランとセルリー研究班がコラボ!
JA松本ハイランドは管内で幅広くセロリを生産しており、生産量は年間1,600tにもなります。長野県内ではJA信州諏訪についで2番目の産地です。栽培するのは若い生産者が多く、それぞれ自信をもっておいしいセロリを栽培しています。
セロリポタージュ誕生のきっかけは、5年前にさかのぼります。
松本洋菜部会のセルリー研究班が「セロリの新商品を」と意気込み、セロリポタージュを開発、研究班独自で販売開始しました。
※セロリは英語で書くと「celery」で、これをフランスなまりで読むと「セルリー」となります。長野県の生産現場ではセロリを「セルリー」と呼ぶ慣習があります。
セロリについて詳しく知りたい方はこちら↓
・JA長野県 いいJAん!信州 農畜産物情報「セロリ」
セロリポタージュを監修したのは、松本市にある山辺ワイナリーのレストラン「マリアージュ」。販売すると「おいしい!」と評判になりました。しかし、農業と販売の両立が難しく自然と販売できなくなりました。
復活したのは2020年11月です。
JA松本ハイランドで農閑期に売れる加工品の新商品を考えていた上條さん。おいしかったセロリポタージュの復刻案が浮かびました。それからトントン拍子に話は進み、11月27日に販売再スタートを切りました。
かつての両立の課題は、JA松本ハイランドが製造・販売を取り仕切ることで解決しました。
セルリー研究班の方々もセロリポタージュ復活を喜んでいるそうです。
茎だけを使用し、子どもも大好きな味に
レトルトパウチを沸騰したお湯で5分温めたものをいただきました。
開封すると白色の濃厚なポタージュが出てきました。
レストラン監修のレシピ、というだけあって「奥深い」本格的な味。
チキンブイヨンのうまみとオニオンソテーの甘みがあるクリーミーな味がします。地元産セロリが贅沢に使用されているのですが、セロリの独特な香りは気になりませんでした。
セロリの「茎のみ」を使用することで独特の匂いを抑えているのだとか。子どもやセロリが苦手な方も親しみやすい味に仕上がっています。
今回は温めましたが、夏は冷製スープとしてもおいしく食べられます。
「ポタージュでセロリのおいしさに気づいたら、セロリが旬の春(5月下旬~6月頃)と秋(10~11月頃)に生のセロリもたくさん食べてくださいね」(上條さん)
気になった方はぜひ食べてみてください。
【セロリポタージュが買えるお店】
数量に限りがありますのでお早めにご購入ください。
・JA松本ハイランド直営農畜産物直売所 ※電話で在庫を確認することをおすすめします。
・JAタウン