長野県小布施町にある社会福祉法人「くりのみ園」(以後、くりのみ園)は、認定農業者や日本農林規格「有機JAS」認証を受け、平飼い養鶏と自然循環型農業に取り組むオーガニックの福祉農園です。
以前からJA長野県ビル前広場で開催している農産物の直売イベント「いのちをはぐくむ農業ふれあい広場」に出店しており、興味がありました(ちなみに直売イベントは毎週金曜の11時から開催しています)。
小布施「くりのみ園」
人気商品が勢ぞろいする収穫祭
11月5日(土)、くりのみ園で「収穫祭」が開催されたので行ってきました。この収穫祭は20年ほど前から毎年開催されていて、地域の方から人気があります。
収穫祭の様子
販売会では「第10回フード・アクション・ニッポンアワード2018」を受賞した「おぶせのたまご」や、それを使用したカステラやプリン、有機のお米、農薬不使用の野菜などが並んでいました。
(1)たまご
平飼い養鶏の「おぶせのたまご」
ここの卵は鶏のエサにこだわっています。長年、試行錯誤をしながら作り上げた自家配合飼料を与えることで、本物のおいしい卵を提供しているのです。
そしてこの卵は、小布施町のふるさと納税の返礼品にも使われています。
(2)カステラ
くりのみのたまごカステラ
この卵を使った同園自慢のカステラはきめが細かく、ふんわりしていて、とても人気があります。
(3)お米
農薬・化学肥料不使用のお米
くりのみ園のお米は、農薬や化学肥料を使用せず、肥料として自家鶏糞堆肥を施用した自然循環農法で栽培しています。
(4)野菜
旬の野菜が勢ぞろいしています
同じく自然循環農法で、玉ねぎ・にんじん・大根・小布施丸なす・長ねぎ・里芋なども栽培しています。
(5)加工品
ほかにも、にんじんジュース、味噌など、さまざまな商品が並んでいました。
雪下にんじんで作ったにんじんジュース
マヨネーズや味噌など
くりのみ園の「田園レストラン」
レストランでは、卵かけごはん定食をいただきました。こちらの定食は、くりのみ園で栽培されたお米や卵、野菜など、地元産の食材ばかりを使っています。
卵かけごはん定食
産みたての「おぶせのたまご」をかけた卵かけご飯は、濃厚で旨みとコクがあり、とてもおいしかったです。
卵のほかに芋煮汁、香の物、くりのみカステラ、味噌だれ大根がセットになっていました。じつは、おかわり自由だったので、つい、たくさん食べてしまいました。
地域振興の場になるように
くりのみ園の島津隆雄(しまづ・たかお)理事長は、「これからは地元の方だけでなく、観光客の方が訪れ、交流ができる場を作りたい」と話してくださいました。
くりのみ園理事長の島津隆雄さん
今回、開催したレストランのように、地元の食材を使った商品を知ってもらえる機会を通して、小布施の地域振興や新しい農村部の構築につながるといいですね。
私も日頃から地産地消を意識して地元の農畜産物を食べて、農家の方を応援していきたいなと思いました。