長野県・木曽町の福島地区は、木曽十一宿のひとつ「福島宿」として中山道を歩く旅人でにぎわい、今も宿場町の面影を残し、観光地として多くの人が訪れています。
木曽福島駅の周辺を散策しました!
編集部員が行ってみた、木曽福島のおすすめ店を3回シリーズでご紹介します。第1回は、株式会社木曽ツリーワークスが運営する「SOMAカフェ」です。
木が香る「ギャラリーカフェ SOMA」
木曽で支障木の伐採や薪の販売などを中心に事業展開する株式会社「木曽ツリーワークス」は、2022年5月に木曽町福島の商店街に「ギャラリーカフェ SOMA」を開きました。
JR木曽福島駅から木曽町文化交流センターへ向かって1kmほど行き、センター入口の信号を過ぎ、少し進んだ道沿いにあります。
「SOMA」とは?
「SOMA」は「杣」と書き、木を植えつけて育て、材木をとる山のこと。あるいはそこに植えた「杣木(そまぎ)」をあらわす言葉です。
木を植え育てる「杣山」、そこから切り出す「杣木」、木を伐る「杣人」。「杣」がみんなの生活にあふれ、もっと豊かに楽しくなるように。SOMAという店名には、そんな思いがこめられています。
カフェの開業を決めた千村有紀子(ちむら・ゆきこ)さんは「木工作家を支援しつつ、木曽福島の商店街に活気を取り戻すため、木工作品を展示・販売する店舗をつくりたいと思いました」と言います。
「木曽福島には家族や友人とゆっくり過ごせるカフェが少ないので、地元産の木に触れながら、のんびりくつろいでいただきたいです」
カフェで働くスタッフさんのみなさん
SOMAカフェってどんなところ?
1階のギャラリースペースでは、木曽で活動する木工・陶芸・革細工の作家の作品が展示・販売されています。
カフェでは、作家が手がけたテーブルや椅子でくつろぎながら、作家の作った器を使い、木曽で作られた焼き菓子や天然酵母のパンをいただくことができます。
カフェでゆっくり過ごしている間も、木の香りを感じ、木に包まれた空間を楽しめました。
木工品の販売や展示を行っています
木曽地域の木を使った机や椅子が並びます
木曽で人気のパン店「ビーズ・ベーカリー」とコラボしたホットサンド「Bee'sイタリアンカプレーゼ」
地元の伝統食「すんき」を使ったすんきのホットサンドも
2階にはアートスペースがあり、木曽で活動するアーティストの個展を常時開催しています。
青柳春香さんの個展が開催されていました
「木を間伐したり手入れをして、山を健康に維持する。そして木を植えて次世代へつなぐ。林業はそんな仕事です。そうした取り組みを、カフェを通じて知っていただけたら」
木曽地域の木材に触れ、地元食材を味わい、自然の雰囲気を感じられるカフェです。ぜひ足を運んでみてください。