ジェラートと言えば、高原のカフェや街中の専門店などでいただくイメージがありますが、信州には「老舗の和菓子屋さん」が手がけるバラエティ豊かなジェラードがあるのをご存知ですか?
今回は、木曽路の古い街並みや、レトロな雰囲気の店内にぴったりなジェラードをご紹介します。
福島宿の街並みに似合う昭和レトロな氷菓店
福島宿上の段
やってきたのは、天下の四大関所に数えられる東海道・福島関所があった、木曽町福島。街中には宿場町の風情を今なお伝える福島宿上の段をはじめとした美しい街並みが広がっています。
そんな福島宿上の段のほど近くに、創業80余年の老舗和菓子屋「お菓子司 田ぐち」があります。木曽名物の朴葉(ほうば)巻をはじめ、御嶽もなか、そば饅頭といった伝統的な和菓子のほかに、洋菓子も幅広く手がける木曽屈指のお菓子屋さんです。2010年からは店のとなりに「田口氷菓店」を開店し、ジェラードも手がけています。
田ぐちがある本町商店街は、「昭和の下町 本町商店街」景観形成住民協定が締結されるなど、昭和の下町を感じさせるちょっと懐かしい街並みが広がっています。田口氷菓店の店内は昭和レトロを感じさせつつ、現代の洗練さも兼ね備えた、居心地のよい雰囲気です。
田口氷菓店近くを流れる木曽川
地元素材の魅力を引き出すイタリアン・ジェラート
「イタリアン・ジェラートは、地場産を大切にしながらその魅力を引き出しており、和菓子にも通じるところがある」と話すのは、田ぐちの代表取締役・田口益生さんです。
3代目としてお店を切り盛りする田口さんは、実は、田口氷菓店の仕掛け人でもあります。
「夏場に町内を散策したときに喜んでもらえるように、地場産の魅力を生かす」ことを目指したというイタリアン・ジェラードは、木曽郡内でとれたイチゴやブルーベリー、しぼりたてのミルクのほか、ちょっと変わったところでは、近くの開田高原でとれたトウモロコシなど、とても種類が豊富です。
地元でとれた夏イチゴが入った「イチゴミルク」や自家製あんを使った「あずき」など、
あれこれ食べたくなってしまう品揃え
田口氷菓店の営業はゴールデンウィークから10月までの期間限定です。ジェラードを片手に、木曽福島の街を散策してみてはいかがでしょうか?
持ち帰り用カップにもレトロなロゴ
お菓子司 田ぐち(左)のすぐ隣にある田口氷菓店
- 長野県木曽郡木曽町福島5283
- TEL 0264-22-2023
- 営業期間 GW(4月下旬)〜10月までの期間限定
- 営業時間 10:00〜18:00
- 定休日 木曜日