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A Cozy Cafe in the Mountain Country
信州のおいしい素材を使ったメニューと、居心地の良い空間を提供してくれるマウンテン・カントリー信州ならではのカフェを、シリーズで紹介しています。どこからであれ長野県を訪れた際は、足を運んでみてください。そこにはきっと、おいしい出会いがあります――
シリーズ12回目の今回は、伊那市高遠の小高い南向きの斜面にある紅茶とお菓子のお店「木のすず」です。お店をきりもりするのは奥さま。ご主人経営の注文家具工房のショールームを気軽に訪れてもらい、そこで紅茶やお菓子を食べながら、木のぬくもりのある家具に触れてもらうことを目的に、喫茶をはじめたそうです。
木のぬくもりがうれしい
当然お店のテーブルや椅子はもちろん、店内の家具はすべてご主人の作品。木のぬくもりが伝わるような無垢の家具が特徴で、国産材や県産材をできるだけ使用し、表面は自然塗料で仕上げています。木を使ったオーダーキッチンの注文が多く、家具工房の名前も「オーダーキッチン 木のすず」といいます。
丁寧に入れた紅茶
紅茶の種類は、ダージリン、アッサム、ウワ、ディンブラ、キーマン、アールグレイ、ヌワラエリアなど。スリランカ産の紅茶は、宮田村のスリランカ料理のお店「アルッガマゲ」のご主人を通じて仕入れ、インド産の紅茶は、タージリン専門の業者を通じて仕入れています。奥様が自分で飲んでおいしいと思うものを仕入れるようにしているとか。
季節ごとにかわるケーキ
お菓子づくりは、本格的な専門学校で勉強したわけではなく、町のお菓子づくり教室で習っていた程度とのことですが、なかなか本格的な出来栄え。スコーンは定番ですが、ケーキなどは季節によって変わります。それは、材料もできるだけ国産、県内産のものを使うよう心がけているためであり、また、季節によって食べたくなるお菓子の種類も変わると考えているからです。
お店を訪ねた時は3種類のお菓子がありました。スコーンは2個に季節のフルーツが添えられ、クロテッドクリームと自家製のジャムをつけていただきます。石臼挽きの全粒粉が芳ばしいサックリフワフワな素朴なお菓子です。450円。タルト・オ・シトロン(350円)はサクサクのタルトの中にさわやかなレモンクリームと生クリームがたっぷり詰まっています。ミルリトンは、サクサクのパイ生地に卵とアーモンドクリーム、生クリーム、オレンジの香りのフィリングを詰めて焼いたもの。自家製のアイスクリームも添えて350円。
1年を通して眺めの良い窓
木のすずは、桜で有名な高遠城址公園も見渡せる場所にあり、春夏秋冬どの季節にも良さがあるそうです。今の時期は、天気が良ければ雪を戴いた中央アルプス、南アルプスも見ることができます。
幸運の猫たちが待つ
お店には、黒猫の夜一(よるいち)、白猫のつとむ、かずきの3匹の猫がいますが、白猫は臆病でお客さんが来ると奥に隠れてしまいます。夜一は、看板犬ならぬ看板猫としてあいさつに来ることも。
時間の移ろいを楽しみに
この季節は、うれしい薪ストーブが店内をポカポカにしてくれています。本を読みながら、紅茶とお菓子で2時間ほどゆっくりとしていく常連さんもいるとか。
「ゆったりした時間を楽しみに来ていただきたいですね」と奥様は話します。
ゆっくりと時間が流れる「木のすず」へのアクセス:
長野県伊那市高遠町西高遠782−2
TEL:0265−94−4021
[営業時間:3月〜10月末]:10:30〜18:00
(17:30 last order)
[営業時間:11月〜2月末]:10:30〜17:00
(16:30 last order)
定休日 :日・月曜日(臨時休業あり)
Webサイト http://www.kinosuzu.co.jp/tea/