長野県南部の上伊那郡箕輪(みのわ)町に昨年9月のオープン以来、地元の口コミで大評判のジェラート屋さんがあります。その名を「信州みのわ愛す工房」といいます。
信州みのわ愛す工房
このお店、もともと酪農家のご夫婦が経営されているため、ジェラートには、とれたての新鮮で濃厚な牛乳がたっぷりと使われているのが特徴です。お店の前にはポニーやアイガモたちが放されていて、近所の方々が散歩がてらにぶらりとここを訪れ、ポニーとしばしたわむれてから、おもむろにジェラートを買っていきます。
31どころではない豊かな味の世界
驚くべきは、そのジェラートのフレーバーの種類の豊富さ。ご主人の根橋英夫さんによると店のフレーバーは全部で70〜80種類ほどあるそうです。こんなに種類が多いところはそうはないでしょ? そのうちミルク味などの定番商品以外は日替わりで選ばれ、冬場は10種(土日は15種)、夏場は20種が店頭に並べられています。
なるべく地元産の素材を使うのが基本
取材にうかがったのは2月下旬の平日で、店頭にはミルク、抹茶などの定番商品から、紫いも、そば茶、ピスタチオなどの珍しいものまで並んでいました。ミルクはもちろん自宅で取れたものを使いますし、果物なども地元で取れるものは地元産を使うというのが、「信州みのわ愛す工房」の基本の考え。
また、紫いもなどもあらかじめペーストになったものを使うのではなく、自分たちでペーストを作って、それをジェラートに練り込むので素材の味がしっかりと出ているのです。
おいしい!噂は真実だった
早速、ミルク、そば茶、抹茶、紫いも、ピスタチオ、ぶどうシャーベットをいただいてみました。ジェラートはシングル250円、ダブル300円です。「おいおい、食べすぎだろ!」という内なる声には耳を閉じておきました。だって、食べてみたかったのです。
すべての種類に共通しているのは決して甘すぎず、言われていた通り素材の味がしっかり出ていること。お世辞抜きにおいしく、冬にもかかわらず6種類とも食べ切ってしまいましたよ。地元の口コミで評判になるのも納得です。
限定販売のパンも魅力
さらにこちらのお店では、奥さんの二三代さんが作るパンも人気。パンは、昨年12月からはじめ、土日だけの限定販売なのですが、食パンや紫いもロールなどの人気商品は予約だけで売り切れになってしまうこともあるのだとか。
二三代さんの食パンの特徴は水を使わないところ。その分、牛乳を多く使います。こちらも早速、いただいてみると、うーむむむむむ、中はもっちり、しっとりとしいて弾力があり、皮までしっかりおいしい自然の味。人気になるのもまたまた納得です。
機会を見つけて訪れて見るべし
ここまで読まれて「ぜひ食べてみたい!」と思われた方。下記の地図を参考に訪ねてみてくださいね。お店から車で30分ほどのところに、あの桜で有名な高遠城址公園がありますので、桜の季節に花で目を楽しませた後は、こちらのお店で舌とお腹も楽しませてみるのはどうでしょう。
遠方の方には地方発送もしてくれます。「おまかせジェラート10種(クッキーサンドアイスを1つサービス)で2700円(送料別)。興味のある方は下記連絡先までお問いあわせください。
この「信州みのわ愛す工房」は農文協が刊行する季刊雑誌「うかたま」の最新号にも紹介されています。二三代さんが作る酪農家の定番デザート「フルーツカスタード」がレシピつきで載っているほか、ジェラートのプレゼント企画もあります! 雑誌「うかたま」のお求めはお近くの書店または下記の季刊「うかたま」のサイトからどうぞ。
うかたまウェブサイト
信州みのわ愛す工房
営業時間:午前11時〜午後4時
定休日:水曜日
住所:長野県上伊那郡箕輪町東箕輪南小河内2636−2
電話:0265−79−6156