「レストランでは味わえない家庭の味を」
そんな中、JAグループ主催の講演会に参加していた際に、「長野県に観光に来る方は、新鮮な刺身や分厚いお肉よりも、その地域ならではの味を食べたいと思っている人が多い」と話した講師の言葉が、自分の背中を押してくれたと代表の古幡幸子さんは話します。
古幡さんは、信州伝統野菜の「松本一本ネギ」やパセリなど、約20種類の野菜を生産する農家さん。 長年勤めていた介護職を定年で辞め、定年後から農業を営んでいます。
「地域の1つの拠点として、地元の皆さんが気軽に集まってくれるようなお店にしたい。また、観光で松本にいらした際は、レストランでは味わえない家庭の味を楽しんでほしい」と話してくれました。
ここの看板メニューは「季来里定食」(650円)。
自分たちの畑で採ってきた野菜と、直売所で仕入れたSPF豚をふんだんに使った丼のほかに、地元産大豆を使用して6カ月間熟成させた手作り味噌を使った味噌汁、季節に応じて変わる日替わりの小鉢が付いています。
「季来里定食」
今回、取材させていただいた際には、山菜のシーズンだったこともあり、代表の古幡さんから「ふきのとうの味噌を作ってきたから食べてみて」と、定食とは別でふきのとうの味噌と雑穀米を出していただきました。農家さんの優しさも「この地区ならではの味」の1つかも知れませんね。
このほかにも、売れ行きバツグンの「生姜焼き定食」や地元のそば粉を使用した手打ちのうどん・そばなど、様々なメニューが並びます。
松本にいらした際にはぜひお立ち寄りください。