長野県でつくられているワインの、そのおいしさについての評価が、専門家たちの間で高まっているという話を、これまでも当誌では折にふれてお伝えしてきました。今回はそんな長野県産ワインを、同じく長野県産の食材とともにふんだんに楽しみたいという、おいしい長野県に目のない方に素敵なビストロをひとつご紹介しましょう。
ワインと料理の最良な組み合わせ
松本市山辺地区にあるぶどうの郷山辺ワイナリーの一隅に、そのレストラン「マリアージュ」はあります。標高700メートルに位置し、晴れた日はそのテラスから雄大な北アルプス連峰を眺望することができますし、夜には星空のもとで眼下に広がる松本市街の美しい夜景も楽しむことができるスポットです。店名となっている「マリアージュ」とは、フランス語で「結婚」「幸福な出会い」を意味し、ワインと料理の最良な組み合わせに用いられる言葉だとか。
松本産ぶどう100%使用自家製ワイン
山辺ワイナリーがつくるワインは、地元の山辺地区を中心にした松本産のぶどうを100%使用した自家製のもの。輸入品や濃縮果汁はもちろん、県外産のぶどうは一切使用していません。ひとつのぶどうの品種からいくつかのワインをつくり、ブレンドは一切せず、いかにそのぶどうの個性をワインに反映し、みなさんに好まれる味に仕上げられるかという点に力を入れています。そのようにしてつくられるワインは、ソムリエのあの田崎真也さんが委員長を務められる「長野県原産地呼称管理制度」のワイン部門にこれまで13品を出品し、いずれも認定を受けていることや、東京ディズニーシーのレストランなどで使用されていることなどからも、その品質の高さがうかがえます。
おいしい長野県を満喫できます
先月(1月)下旬に訪れた際に「いつも以上に地元産食材をふんだんに使ってください」とお願いしてコース料理を注文したところ、前菜には「山辺産花豆のポタージュ」「松本一本ネギのキッシュ」「松本SPF豚のロースト」など5品。魚料理は「信州サーモンのオーブン焼き」。肉料理は「信州牛サーロインのソテー」と、まさに信州産食材が盛りだくさんで、目と舌と心とを奪われました。いずれも好みの地元産ワインとともに楽しむことができるので、おいしい長野県を、おいしい松本を、そしておいしい山辺という土地を、体いっぱいに取り込んで味わうことができるビストロといえるでしょう。6700平方メートルの広い敷地にはワインの直売所も当然ありますし、地元の新鮮な野菜を販売する農産物直売所「ファーマーズガーデンやまべ」も併設していますので、おいしいワインと料理を楽しんだ後はおいしい長野県のショッピングも楽しめます。
山辺ワイナリー、レストラン「マリアージュ」ともに1月〜3月上旬までは木曜定休。ワイナリーの営業時間は午前8時30分〜午後5時まで。レストランは午前9時〜午後5時まで(事前に予約すれば午後9時30分まで利用可)です。午前9時〜午前11時まではモーニングとカフェ。午前11時〜午後2時30分まではランチとカフェ。午後2時30分〜午後5時まではカフェとして営業しています。お得なランチやパティシエが作るデザートが女性に人気です。
問い合わせ:
山辺ワイナリー
〒390−0222
長野県松本市大字入山辺1315−2
電話 0263−32−3644
ぶどうの郷山辺ワイナリー公式サイト
関連情報:
長野県原産地呼称管理制度のインフォメーション