農林水産省が選定を行っていた「農山漁村の郷土料理百選」が12月18日に発表されました。この「郷土料理百選」は、「全国各地に伝わる郷土料理のうち、農山漁村で脈々と受け継がれ、かつ『食べてみたい!食べさせたい!ふるさとの味』として国民的に支持されうる料理を選定し、それにまつわる歴史、文化、レシピ、伝承活動等についてとりまとめ、全国に情報発信し食文化を通じた地域振興を図るとともに、都市と農山漁村の交流を促進することを目的におこなわれた」そうです。
読者のみなさんも9月から10月にかけてインターネット上で国民投票がおこなわれていたことはご存じだったかもしれません。長野県では信州そばや野沢菜など12の料理がエントリー(全体では1650もの料理がエントリー!)され、投票の結果、全国のランキング100位以内に4つの料理が入りました。〔37位・信州そば、54位・野沢菜漬、68位・おやき、97位・笹寿司(謙信寿司)〕
料理がつくるふるさとこの投票結果を参考にして選考委員会が選んだものが「郷土料理百選」です。各都道府県とも2〜3品が選ばれ、長野県からは、信州そばと野沢菜漬が選ばれました。全国で選ばれた料理を見てみると有名な料理もあれば、どんなものか想像すらつかない料理もあり、選考結果を見ているだけでも楽しめます。
ちなみに選ばれたのは100ではなく99の料理。選考委員会では「自分の一押しの郷土料理を加えて100選を完成させてほしい」とのこと。やることが憎いではありませんか。
「ふるさとは自分でつくっていくものだ」とNHKの朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」のなかで主人公のおかあさんが言っていました。「誰にでもふるさとがある」とも。郷土料理の中には作る人が減って忘れられかけているものもあるのでしょうが、どれもそれぞれ各地の気候や風土などにあわせて先人たちが知恵をしぼって作り上げてきた歴史のあるものなわけで、こうした取り組みがきっかけとなってその料理が見直されて、次世代へと受け継がれていくと嬉しいですね。ふるさとが料理をつくり、料理がふるさとをつくるのですから。
郷土料理百(99+1)選の詳しい内容は、下記のウェブサイトでご覧ください。ちなみに長野県からエントリーされた郷土料理には、この「長野県のおいしい食べ方」で過去に取り上げたものがいくつかあります。各記事へのリンクもつけておきますので、ご興味のある方はどうかお読みください。
郷土料理百選のページ インターネットの投票結果(ランキング)のページ 長野県からエントリーした料理一覧
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