「はくばの豚まん」を絶対に食べるべき理由

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長野県の北部、白馬村には、日本トップクラスのゲレンデが7つもあることをご存知ですか? 白馬八方尾根、白馬五竜、白馬岩岳、サンアルピナ白馬さのさか、白馬みねかた、白馬ハイランドスノーパーク、Hakuba47 ウィンタースポーツパークの7つ。北アルプスの山々が作りあげる絶景感動の大パノラマ、さらさらのパウダースノー、雄大な起伏と斜面・・・。数あるスキー場の中でも、スキー好きなら一度は白馬を訪れてください。そして白馬のゲレンデを存分に楽しんで、おいしいものもたくさん食べて、信州の冬を存分に満喫してください。

で、白馬村に来たら、ぜひ食べていただきたい、いや食べるべきなのが、ここに紹介する「はくばの豚まん」です。この豚まんが誕生したのは、ちょうど5年前のこと。地元はもちろんのこと、県外のリピーターも多い、文句なしの人気の豚まんなのです。

butamankanban.jpgおいしさにはそれなりの理由があるのだ
おいしさの秘密は、白馬で生まれ育った上質な豚肉「はくばの豚」(信州SPF豚)と、玉ねぎだけのシンプルさにあります。そして、生地にこだわり、保存料を一切使用せず、ひとつひとつ手づくりで仕上げたジューシーな味。

さらに、人類の半分を構成する女性を意識した小振りな豚まんのなかを押し広げてみると、具がたっぷり、ぎっしり! 一口ほおばると、豚肉と玉ねぎの甘味が口いっぱいに広がって、もーなんともいえません。

「中華料理が得意なので、なにか中華で生かせられないかと思ったのが、豚まん作りのきっかけなんです。」この名物豚まんを作っている田中良勝さん(59)が語ってくれました。

山とスキーと走ることが大好きな田中さんが、白馬村にやってきたのが昭和56年。それまでは大阪でサラリーマンをしていたのですが、大自然の宝庫、白馬に魅せられ移住しました。10年ほどペンション「キーウィハウス」を経営して、田中さんがはくばの豚(白馬アルプスポーク)と出会ったのは、白馬村やJA大北などが主催して行ったハム作り講習会のとき。はくば豚はさっぱりしていて、豚肉臭さがあとに残らないのが特徴です。素材として申し分のないこの豚肉を使って8ヵ月も試行錯誤を繰り返し、完成したのが冒頭写真の「まるよしの豚まん」。ふわふわの皮につけた「白馬」の文字の焼印や、大きさにまでもこだわった、愛情たっぷり、熱々の一品。

限定販売1日200個

一番苦労するところはなにですか?

「豚まんの皮だね。粉の割合とか調合かな。それと、玉ねぎ。」

玉ねぎと豚肉は同じ割合で入っているのですが、玉ねぎの水分量が季節によってちがってくるのです。過去には季節によって水っぽい豚まんになってしまったことも・・・。

「そこは長年の経験と勘で・・・、何度も試し、何回か失敗しながら自分の納得できる食材を選んで作っています。」

ここまでこだわりぬいた白馬のアルプスポークの豚まんを作れるのは田中さんただひとり。なんとお客さんの6割近くが県外から訪れるといいます。

「本物を食べてほしい。なんでもそうですが、安いからといって飛びつくのではなく、高価なものは、それだけおいしいし手がかかっています。そこのところ理解してほしいなあ。」

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豚まんを作っていて、うれしいと思うのはどんなときですか?

「豚まんを食べるために来たのよっていわれたときかな。」

田中さんのめざすところはなんですか?

「開店即売切れ!ってかっこいいと思わない? 作りたてを毎日売り切ることが商いの喜びだね」「安くておいしくて安全なものを、自分の目の届くものを作りたいし売りたいですね」

豚まんの製造は、早朝3時から毎日200個。すべて田中さんの手づくりで、1日の生産量としてはこれが限度なのだそうです。「大量生産はしません」とキッパリ。

数は少なくても、こだわりの味を、本物の味を届けたい、そこまで田中さんの想いが詰まった豚まんなのです。

この豚まんは、ほとんど宣伝もしていないのに、口コミで注文が入るのです。しかもこの時期だと、お歳暮や贈答用として。豚まんはどちらかというと大衆性のものなのに、贈り物として使っていただけるということは、信用されている証です。田中さんにとっては何よりもうれしいことでしょう。

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白馬の魅力がまたひとつ増えます
豚まんの本場、大阪出身のご主人がとことんこだわって作った自慢の豚まんは、現在、道の駅白馬、松川、A・コープハピア店で、1個200円で販売中。道の駅白馬では、奥様の寛美(ひろみ)さんが直接販売しています。豚まんのほかにも、SPF豚をじっくりと煮込み、野沢菜を一緒に包んだ角煮豚まん、カマンベールチーズを豚まんで包んだチーズ豚まん、ピリッと辛い辛子味噌を豚まんで包んだ辛子味噌豚まんなど、バラエティがあります。こちらもお試しを。

余談ですが、白馬といえば、来年1月12日にロードショーになる映画「銀色のシーズン」の撮影がこちら白馬村を中心におこなわれたのはご存知ですか。「LIMIT OF LOVE 海猿」の羽住英一郎監督が贈る、愛と勇気と感動のエンターテイメント超大作なのだとか。公開が楽しみですね。スクリーンを通しての白馬の魅力もお楽しみください。

まるよしの豚まん
〒399−9211
長野県北安曇郡白馬村神城22200−32
キーウィハウス内
電話:0261−75−2266
FAX:0261−75−2885
*全国発送もしています。詳細はウェブサイトで。
まるよしの豚まんウェブサイト
メール: kiwi-house.tanaka@nifty.ne.jp
1197990000000

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