お祭りやスーパーの一角でよく見るたい焼き屋台。頭から食べる派、尾ビレから食べる派、はたまた背ビレ派!? 食べ方によって個性が出ますよね!
善光寺の門前にはたい焼きならぬ「鯉焼き」なるものがあり、観光客に人気を博しています。
松本には鯛でも鯉でもない、これまた川辺の生き物がモチーフとなったその名も「甘ガエル焼き」が密かに人気となっております。
レトロな街並み、実は「カエル天国」!
JR松本駅から徒歩10分ほどのところにある「なわて通り商店街」には、あちらこちらにカエルの石像や置物がたくさん! 通りにはカエルグッズ専門のお店が並んでおります。カエルが苦手な方によっては「・・・」な通りですが、カエル好きの編集部員にとってはパラダイスです。
なわて通りの隣には平行して女鳥羽(めとば)川が流れています。その昔、女鳥羽川には清流でしか生息しない「河鹿蛙(カジカガエル)」がいっぱいおり、美しい鳴き声が聞こえていたそうです。しかし、いつの頃からか、川が汚れ河鹿蛙は上流に追いやられてしまいました。現在は見ることができませんが、河鹿蛙の復活と街おこしへの思いから、なわて通りは「カエルの街」としています。
通りにはカエル大明神が祀られており、訪れる人々を見守っています。(上写真・右上)
なわて限定オリジナル型で焼いてます
さっそく購入してみると・・・。
かわいいのを想像していましたが、想像以上にリアル! このリアリティーが甘ガエル焼きの特徴とも言えます。
オレンジ色がピザ味、緑色が抹茶味。抹茶味にはもちろん抹茶が練り込んであります。
ピザ味は、ピザ釜で焼いて提供してくれる本格派! トマトが練り込んである塩味のきいた生地がピザそのものです。手足がこんがりしているのはご愛嬌、ということで。
生地はモチモチで、たい焼きにはない食感を味わうことができます。
ちょっとグロテスクですが、お腹を割ってみると・・・。
抹茶味
ピザ味
中には、ピザソース、つぶあんがたっぷり! 残念ながら足先にも中身たっぷりというわけにはいきませんが、具入りのお腹部分とモチモチの生地の足部分、それぞれのおいしさを楽しめます。
カエルンダーZも待ってるゼーット!
取材に行った土曜日には、甘ガエル焼きの生みの親「カエルンダーZ」が出没していました。しかも、自らお客さんに声をかけて営業活動までこなします。
カエルンダーZに、どうして甘ガエル焼きを考案したのか聞いてみたところ、「カエルの街なのに、たい焼きが売っているのはおかしい!」ということでカエルの形を考えたんだそう。
「未定だが、長野市に進出したらよろしく!」とも。甘ガエル焼きが県内各地で見られるようになるのも、そう遠くはないかもしれませんね。
カエルンダーZは土曜日に出没しますので、会いたい方はぜひ土曜日にお出かけください。また、甘カエル焼きを購入した方は一緒に写真が撮れる特典付き!(わたしも一緒に撮ってもらいました。)
甘ガエル焼きは、なわて通り商店街の「Pizzeria Aletta」(ピザ味)、「monoストア」(抹茶味)で各250円で販売しています。
信州・松本 なわて通り商店街