小正月も大寒も過ぎ、お正月気分もすっかり抜け切った今日この頃。目の前にあるのは、食べ過ぎと寝正月で増えたお腹周りのお肉と、さすがに食べきれなかったお餅・・・。
お餅好きの編集部員は、磯辺焼きにおしるこ、一口サイズを揚げて塩をふったあられ、はたまたお味噌汁にも投入しますが、それでも少し余ってしまうことがあります。
そんな時、1年でも2年でも保存がきき、しかも、食べたい時にすぐ簡単に食べられるお餅があればいいのに・・・。そう思ったことはありませんか???
そんな夢のようなお餅が信州にはあるんです! その名も「凍り餅」。食べる時に冷たい冷凍のお餅・・・ではありませんよ。大町市常盤の農産物直売所かたくり「凍り餅部会」の皆さんの手作りで、完成品はこちら☆
真っ白で上等な砂糖菓子のようにも見えますが、手に取るとカラッカラに乾燥していてとっても軽い、まるでお麩のようです。
JA大北管内の大町市常盤地区ならではの、寒さを生かした郷土食として昔から食べられている凍り餅。このままでも食べられますが、まるで落雁を食べた時のように、いや、それ以上に、口の中の水分を完全に奪われます!?(じっくりゆっくりかみ締めるとお餅の甘さが感じられます)。
定番の食べ方は、
(1) 水で5分ほど戻して水気を絞り、パラパラにほぐす。
(2) フライパンに薄くサラダ油をひいて(1)を入れ、中火→弱火で混ぜる
これだけであっという間に、ツヤッツヤでモッチモチのお餅の完成です♪
お好みで砂糖醤油やきな粉などで召し上がれ☆
いつものお餅より少し軽い食感と歯切れの良さが特徴。
また不思議なことに時間が経ってもこの凍り餅は固くならないのです。水分量を多くするとおかゆにも早変わり。離乳食や介護食に人気なのも納得です。
信州の寒さ、そして、先人達の知恵と工夫によってつくり継がれてきた凍り餅を食べれば、信州の風土と時間をまるごと味わうことができます。
そんな凍り餅のつくり方は、来月ご紹介しますのでどうぞお楽しみに!!(まちゃ)