3月に入り、北信濃も春らしくなってきました。野の植物や生き物が活動を始める季節です。
先日、長野市の西山地域(市西部地域、小川村)へ取材に出かけた時、心に残ったことをつぶやきます。
国道19号線から白馬長野有料道路に入り日高トンネルを抜けると、正面奥に雪をかぶった白馬連山が現れます。山々の緑と青空のコントラストが綺麗で、思わずパチリ(もちろん自動車は安全なところに停めて)。
長野県はどこに行っても、「山」が見えますが、この季節は特にきれいだと思います。
さらに車を進めると、大町街道沿いの集落を見下ろす高台に、観音様が・・・。
白馬方面へと続くこの道を何回も通っているのですが、これまで目に留めたことがありませんでした。
この観音様「天空聖観音」が建立されたのは、3年前の2015年。
建立趣旨碑には、こう記されていました。
「2011年3月11日、東日本の東北地方は三陸沖に発生した大地震により津波、そして福島第一原子力発電所爆発事故という未曾有の災害に見舞われました。
私たちは、亡くなった方々の霊をお慰めすると共に、故郷を追われた方々の無念をもお慰めしようと、また、遠く離れたこの地でも、そうした事実を決して忘れまいとの決意を持って、日本のど真ん中に被災地福島県南相馬市より聖観音像をお迎えし、建立しました。
2015年3月11日」
間もなく東日本大震災が発生した3月11日になります。
日本は地震の多い国。これまでに多くの災害が起きています。碑に記されているように、災害の事実を忘れてはならない、と考えさせられた日でした。(マロン)