軽井沢でバードウォッチング。幸せを運ぶ青い鳥も♪

軽井沢野鳥の森

「愛鳥週間」をご存知ですか?
実は、本日5月10日から16日までの1週間は、 日本鳥類保護連盟が定める「愛鳥週間(バードウィーク)」なのです。野鳥の活動が活発になるこの時期に、野鳥を通して、それを取り巻く環境の自然保護の大切さを広めることを目的としています。

春の森に恋の歌響く「軽井沢野鳥の森」

春は小鳥たちの恋の季節。野鳥の雄は、春になると、なわばり争い&雌へのプロポーズのために、歌声(さえずり)を披露します。4月下旬には南国からの渡り鳥も飛来。森が新緑に覆われる前の5月中頃までの間は、森の中の見通しがよく、野鳥の姿を見つけやすいのです。そう、野鳥の朗々とした声と美しい姿を堪能できるベストシーズンが、春のこの時期になるのです。

軽井沢野鳥の森

中西悟堂像

軽井沢野鳥の森

ツアー出発地の野鳥の森ビジターセンター

長野県の中でも野鳥の宝庫として有名なのが軽井沢で、日本三大探鳥地(軽井沢・奥日光・富士山麓)のひとつに数えられています。昭和中期、日本野鳥の会創立者の中西悟堂が軽井沢に滞在し、「今までは野鳥を食べていたが、これからは見て楽しむ時代になる」と語り、さらに、軽井沢の国有林が、世界的な野鳥の宝庫であると指摘しました。その後、この森は「国設 軽井沢野鳥の森」に指定され、現在は株式会社ピッキオによるエコツーリズム(ガイドつきツアー)が行われています。

軽井沢は標高1,000メートルの高原地帯。森林、草原、湿地など、多様な自然環境があるため、多くの種類の野鳥が生息できます。また、季節によって見られる鳥たちの顔ぶれは変わりますが、年間を通じて130種くらいの鳥たちを見ることができます。この時期は一年でもっとも鳥の種類数が多く、一年を通して軽井沢に暮らすシジュウカラ、ゴジュウカラ、ヒガラ、コガラ、ミソサザイなどに加え、南国からの渡り鳥も飛来し、100種類ほどの鳥たちを観察することができるのです。

ネイチャーウォッチングに出発!

軽井沢野鳥の森

筆者も、ピッキオ主催の「野鳥の森ネイチャーウォッチング」に参加をしてきました♪

朝10時、野鳥の森ビジターセンターに集合し、ガイドさんから説明を受けます。
「ピッキオ」とは、イタリア語でキツツキの意味。20年以上、野鳥の調査研究や保護管理を行っており、野鳥を通じた「自然とのふれあいの価値」を提供し続けています。

早速、晴天の青空と澄んだ空気の中、ネイチャーウォッチングに出発!
様々な小鳥のさえずりが森に響き渡る中、野鳥の森を散策します。

散策中はガイドさんから、野鳥の話題、森の木々や草花、当地の自然など、さまざまな説明を受けます。

こちらは、今の時期しか咲かない「アズマイチゲ」と「ヤマエンゴサク」。

軽井沢野鳥の森

アズマイチゲ

軽井沢野鳥の森

ヤマエンゴサク

そしてこちらは・・・「ハシリドコロ」。
食べてしまうと走って苦しんでしまうことが由来。そう、有毒植物ですのでご注意を。

軽井沢野鳥の森

ハシリドコロ

軽井沢野鳥の森

軽石

活火山である浅間山近くのため、軽石も転がっています。

こちらはどんぐりの形をしている「どんぐり池」。信濃川の源流のひとつらしいです。

軽井沢野鳥の森

憧れの青い鳥に会いたい

う~ん。さえずりはよく聞こえるものの、なかなか姿を現してくれない野鳥さん。
たまに飛んでいる姿は確認できますが、シャッターチャンスをあたえてくれません。
ついつい、ホオバで遊んでしまいます。

軽井沢野鳥の森

100%のマイナスイオンを浴びながら、和気あいあいと楽しみ散策すること1時間。
ん? あの青い後姿は・・・。ついに発見!

軽井沢野鳥の森

そう、バードウォッチャー憧れの青い鳥、オオルリです!!

こっそり忍び寄り、近くでパシャリ!!

軽井沢野鳥の森

さらにドアップでどうぞ~!!

軽井沢野鳥の森

来た甲斐があった~! と胸をなでおろす筆者。
鳴き声がお届けできないのが残念ですが、これを見た皆さんに幸せが訪れるとよいですね♪

さらにその後、おみくじ引きで有名なヤマガラにも出会うことができました。

軽井沢野鳥の森

周辺には施設が充実!軽井沢らしい休日を

軽井沢野鳥の森

野鳥の森は星野リゾート内に併設されており、宿泊・温泉・直売所などの施設が併設されています。さらに、5kmほど先にある、竜をも押し返すほど勢いが強い、と言われる「竜返しの滝」も軽井沢の隠れた名所としてご堪能いただけます。
※別途マウンテンバイクコースを申し込むと自転車で行くことができます。

森が新緑に覆われるまでのあとわずかの期間、野鳥のさえずりと美しい姿、豊かな自然を楽しみに軽井沢に出かけてみてはいかがですか。
野鳥は見えにくくなりますが、新緑におおわれた森も、散策にはうってつけですけどね。

この記事を書いた人

グァルネリ

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