読者の皆さん、今年の紅葉は見に行かれましたか?
自然豊かな信州は、今年も鮮やかな秋の景観を見せてくれました。
今回は紅葉で彩られた信州の秋の顔を私、編集委員Fがカメラに収めてきましたのでお届けします。
訪れたのは軽井沢。ここは言わずと知れた全国有数のリゾート地です。避暑シーズンには緑鮮やかな木々たちも、秋になると紅葉のカーテンに変わり街全体を秋色に包み込んでくれます。
お散歩コースの定番・雲場池
「スワンレイク」という愛称でも親しまれている「雲場池(くもばいけ)」は、軽井沢を代表する紅葉スポットのひとつです。地元であるにも関わらず一度も訪ねたことがなかった編集委員Fでしたが、実際に足を運んでみると品格のある落ち着いた雰囲気の湖でした。
池畔には一周できる遊歩道が整備されています。
実際に歩いてみると、一周するのに15分弱かかりました。散策していると枝が湖面にせり出すような木々が多く見受けられ、池を覗くと水面に映しだされている紅葉が見事な風景でした。
池では大きな鯉やカモたちが優雅に泳いでおり、その美しさに思わず目を奪われてしまいました。
塩沢湖畔の豊かな自然を楽しむ
雲場池と肩を並べる紅葉スポットが、南軽井沢の塩沢湖です。
近隣にはテニスやちびっこ広場などの施設が数多くあり、湖でもボードを楽しむことができます。雲場池に比べ子供が多く、賑やかで活気に溢れている印象を持ちました。
「軽井沢タリアセン」とも呼ばれる一帯は豊かな自然に恵まれ、ベンチに座りながらゆったりと秋を満喫できます。
紅葉のテラスで読書はいかが
次は中軽井沢の星野エリアを訪れました。ハルニレテラスで出会った「紅葉図書館」は、2013年11月10日までの期間限定で開かれた青空図書館です。子供向けの本や旅や自然をテーマにした小説が並んでおり、子供から大人まで幅広い世代が、秋の色や音を全身に感じながら心やすらぐ読書の時間を過ごしていました。
この道中に素晴らしい教会があったので紹介します。
鮮やかな紅葉の木々が立ち並ぶ登り坂を進むと、ここ軽井沢高原教会が見えてきます。
周りは自然に囲まれ、ひっそりとした雰囲気。木々の間に遠慮がちに位置しているこの教会ですが、その壮麗さというのはまさに「見事」の一言。この教会が見えたとき、私は声が詰まるほどの感動を覚えました。
ここでは、日中もさることながら夜のライトアップも見事な美しさを誇るそうです。
写真提供:星野リゾート
また、軽井沢高原教会の脇には「石の教会 内村鑑三記念堂」があります。
紅葉で覆われた石の回廊を歩いていくと、まるで石の街が存在しているかのような神秘的・幻想的な教会がありました。この石の教会では、室内の撮影は禁止。「ならばせめて外観だけでも」と思いきや、挙式の真っ只中だったため外観の撮影もできませんでした。
軽井沢高原教会とはまた違った雰囲気で、そこには緊張感のある清々しさが漂っていました。
◆軽井沢高原教会
大正時代から続く由緒ある歴史をもつ教会。北原白秋や与謝野晶子など多くの文化人が集った。
◆石の教会 内村鑑三記念堂
思想家・内村鑑三の無教会思想をもとに、自然の傾斜を生かして建てられたオーガニック建築(自然と一体となり、自然とともに生きる建築)の代表作。
編集委員が出会った信州の紅葉
とっておきの一枚
最後に、各編集委員がそれぞれ撮影してきた信州の紅葉風景をご紹介します。読者のみなさんは、どこで、どんな紅葉をご覧になりましたか?
松代町を散策中に見かけた紅葉(編集委員G)
紅葉に囲まれている飯綱東高原のシンボル「飯綱三郎天狗」(編集委員M)
長野市にある城山公園内での風景(編集委員A)
自宅の庭先にある「ぼたんの葉」の風景(編集委員Y)