大晦日、境内に浮かび上がる竹ぼんぼり。とても幻想的な雰囲気の中、地域の人たちが二年参りにやってきます。
長野県南部に位置する飯田市では、市内六つの神社が大晦日に「南信州除夜の竹宵(たけよい)」と銘打って、竹ぼんぼりを神社の境内や参道に飾り付けています。
この竹ぼんぼりが連なる神社へ、おいしい食べ方編集部を代表して二年参りに訪れ、2012年も読者の皆様の心と体に、さらにおいしい情報がお届けできることを祈願いたしました。
浮かび上がる、優しい光の列
この大晦日に参拝したのは、飯田市鼎(かなえ)にある矢高(やたか)神社。住宅地の中心部にある神社ということで、到着した23時30分頃には、すでの大勢の参拝者で賑わっていました。
鳥居を見上げる参道の階段の両脇には、きれいな竹ぼんぼりが並び、私たち参拝者を優しい光で導いてくれています。また、境内の石灯籠も竹ぼんぼりで美しく飾り付けられています。これらの竹ぼんぼりは、一つひとつ手作りで、背丈もそれぞれ異なるばかりではなく、胴に空けられた光の窓も、丸い穴が空いているものや、ラインが引いてあるものなど、いくつかデザインがあるようです。
この「南信州除夜の竹宵」は、大分県臼杵市で11月初旬の土・日曜日に行われる「臼杵竹宵」を参考に、平成15年の大晦日飯田市川路(かわじ)の川路神社で始まったとのこと。現在では次の市内6つの神社で行われています。
どーん、どーん!と花火の音が夜空に響きわたり、2012年を迎えました。二年参りの列も長くのび、知り合いを見つけて挨拶をする人も多く、受検生でしょうか、暖をとりながら「帰ったらまた勉強しなきゃ」と話している高校生も見うけられます。皆さんどのような一年を祈願したのでしょうか。
飯田市では、6月にも「竹宵まつりin南信州」と題して"100万人のキャンドルナイト"の呼び掛けを行っています。これは夏至の夜、いっせいに電気を消してろうそくを灯そうというもので、来年の詳細は未定ですが、興味のある方はチェックしてみてください。
参考リンク
南信州ナビ