JA信州うえだ
「シャインマスカット」
いよいよ旬を迎えました!
収穫時期を迎えた上田市中塩田地区、この地区でぶどうとリンゴを生産している「北村果樹園」の園主で、JA信州うえだ川西ぶどう部会の北村美保さんを訪れました。
「やっと収穫がはじまったばかりで、お客さんからも『(注文の)FAX届いてる?』と心配されているんです」と、例年より少し遅く収穫作業を迎えています。
北村果樹園は美保さんで3代目。今は、美保さんを中心にお母さんの宏江さん、妹の紀子さん、パートの皆さんで栽培しています。おじいさんの代からリンゴを栽培していましたが、2005(平成17)年のナガノパープル、2009(平成21)年のシャインマスカットと、管内で栽培が始まった当初から北村果樹園でも栽培を始めました。
左から美保さん、宏江さん、紀子さん
北村果樹園では、作業はみんなでやっていますが、リーダーは個々の性格や得意分野に合わせて分業制。力仕事や消毒、リンゴの栽培は美保さん、木に成るぶどうの数を調整する「房切り」や、ひとつの房に成る粒の数を調整する「摘粒」といった細かい作業は紀子さん、接木(元ある木に、新しい枝を接ぐこと)や粒の大きさに関係してくる水分調整は宏江さんが主に担当しています。親子で栽培しているため、自分がリーダーを務める作業で気に入らない部分があると「もっと○○して」と、言いたいことが言い合える関係が良い、といいます。女性ならではの賑やかさで農業を楽しんでいるところも北村果樹園の良いところです。
お客様に届くまで、一つひとつ丁寧に
「農作業は自然相手。毎年同じようにやっていても同じにはならないし、収穫間近のシャインマスカットがカラスに食べられてしまったり、常に腕を上げて見上げて作業するため首や肩が凝る。ぶどう作りに休みはなく、収穫を迎える秋は忙しいし大変だけれど、不思議と仕事は楽しい」と3人とも口をそろえます。
「直接取引のあるお客さんとは、電話やFAXだけの顔の見えない付き合いだけど、買ってくれるお客さんのことを思いながら、信用を失わないように丁寧に作っています」。直接届く、「美味しかったよ、良かったよ」「今年はダメだったね」という意見・感想がやりがいといいます。買ってくれるお客さん、感想をくれるお客さんのことを思いながら、「"○○さん、ありがとう"と思いながら一つひとつ梱包しています」。
美保さんは「言葉には出さないけれど一房ずつ声をかけて、愛情をこめています」と、生産にかける思いを話してくれました。お客さんのことを大切に第一に考えている北村果樹園の姿勢が強く伝わってきました。
上から食べるか?下から食べるか?
通常「ぶどう」と称される部分は房であり、房を構成する粒一つひとつが「実」です。ぶどうの実もリンゴと同じように、ひとつの花からひとつの実が成ります。ぶどうは房の上の方にある、太陽に近い実から順番に熟していくため、食べる際は房の下のほう(先端)の実から上に向かって食べていくと、より甘みが感じられ、おいしく食べられます。
上田市のふるさと納税をご利用ください
JA信州うえだは、上田市のふるさと納税返礼品としてもシャインマスカットやリンゴを出品しています。北村果樹園もシャインマスカットとリンゴをJA信州うえだ産の返礼品として提供しています。
今年分のシャインマスカットの応募は終了しましたが、JA信州うえだ産のリンゴは受付中です。
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