共和園芸農業協同組合
「シナノリップ」
暑いときにうれしい、適度な酸味
「ジューシー過ぎる夏リンゴ」
シナノリップは「ジューシー過ぎる夏リンゴ」として、昨年華々しくデビューした早生リンゴ。昨年は出荷量が少なかったため、産地の長野県でも即完売した「幻のリンゴ」です。
生産者や農協職員が口をそろえて、「夏リンゴの中で抜群においしい!」と、太鼓判を押すほどの注目品種。甘味と酸味のバランス、果汁がしたたるシャキシャキとした食感、鮮やかな赤色、そして、日持ちの良さも魅力です。
りんごのプロが収穫時期を厳しくチェック
リンゴ専門の組合として120年の歴史がある共和園芸農協の生産部係長を務める榎田宗一郎さんに、出荷2日前のシナノリップの圃場を案内していただきました。訪れたのは長野市西部の茶臼山麓、標高450mにある両角勉さんの畑です。
シナノリップは、高さ3mの細い樹が狭い間隔で並ぶ高密植栽培と呼ばれる方法で栽培されています。定植3年目の両角さん、昨年は1本の樹に10玉ほど、総出荷量は5ケース(約25kg)ほどでしたが、「今年は20〜30玉は実っています。15ケースくらい(約75kg)は出荷できるといいですね」と顔をほころばせます。シナノリップを栽培するにあたって心配なのは、鳥に突っつかれてしまうことと病気ですが、木の周りに釣り糸を貼って鳥避け対策をするなど、両角さんの畑では現在どちらの被害もなく順調に育っています。
「葉摘み」をする両角さん。リンゴにまんべんなく日光を当て、色づきが良くなるように適度に葉を摘む
シナノリップはしっかり熟すと酸味が一気に抜けて甘味が際立つので、収穫適期の見極めが大事だと言われています。南向きの傾斜地にある両角さんの畑では、色づきも良く、太陽の光をたっぷり浴びて甘味を蓄えたシナノリップが、あと数日の収穫を待っていました。
プレゼントに応募して、ぜひ希少な夏リンゴを召し上がってみてください。
シナノリップの保存方法は?
お手元に届いたシナノリップは、すぐに食べないものはビニール袋に入れて冷蔵庫に保存すると、おおむね1カ月はおいしく召し上がれます。でも、シャキシャキの歯ごたえを存分にお楽しみいただきたいので、なるべく早く召し上がることをオススメします!
今年は昨年より収穫量の増加が見込まれますが、大人気のため、量販店や通販などでの購入はまだまだむずかしそうです。共和園芸農協では、出荷できないワケありのシナノリップを共選所隣接の直売所で販売しますが、どのくらいの量が並ぶのかは、その日になってみないとわかりません。ワケありとはいえ見た目や大きさが規格外というだけで、おいしさは変わりません。「シナノリップを購入したい」という方は、事前連絡のうえご来店いただくのが確実です。
画像提供 JA全農長野