新・信州暦 信州が幻想的になる季節へ

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昨日今日と、雲は多いながら青空も見えます。20日が旧暦の10月1日でしたから、こういう陽気を小春日和というのでしょうね。小春とは旧暦10月の別名です。でも信州では今週後半はまたすっきりしない天気が戻りそうです。木枯らしが吹いたり、時雨が冷たく降ったり、標高の高いところでは雨が雪に変わったり、かとおもうと春のような日が2日ほど続いたり、そしてまたいきなり天気が崩れたり。こうやって本格的な冬に入っていくのでしょう。編集部にも初雪、初霜、初氷のたよりが届きはじめました。各地で野沢菜や大根など、漬物の準備も着々と進んで、冬の訪れにそなえています。北も南もリンゴ園ではふじが続々と出荷されていて、たくさんある観光農園でも収穫体験などで、おおいににぎわいを見せています。そういえばJA松本ハイランド管内の山形村を中心に、長芋の出荷が先週からはじまっていて、農家は掘り取り作業に汗を流していますよ。


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smallapple.gif昨日21日は新月でした。つまり今日から新しい月と出会います。これから満月にむかう月をアメリカ・インディアンの多くの部族が「雪の月」「風の月」「寒い月」と呼んでいます。冬に抱きしめられる月なのです。長野市の日の出は今午前6時半、日の入りは午後4時36分で、来月の冬至の日までさらに朝日は遅く、夕日は早まっていきます。暖かくして冬に備えましょう。

今日22日は長野県のりんごの日です。JA長野経済連(現在のJA全農長野)が7年前の1999年に制定しました。りんごの主力品種が「ふじ」であることから「いいふじ」「1122」と語呂合わせと、「いいふうふ」(いい夫婦)→「アダムとイヴ」→「林檎」という連想からつけられたもの(汗)。このりんごの日から、占星術では太陽が射手座に入ります。(12月21日まで。)

23日は勤労感謝の日で休日。もともとは「新嘗祭」といって明治6年から昭和22年まで「天皇が新穀を天神地祇に勧め、また、親しくこれを食する祭儀」がおこなわれていました。アメリカでも同じく「サンクスギビングデイ(感謝祭)」にあたりますが、これはヨーロッパから新大陸への最初の移民たちが、入植地における最初の一年をどうにか生き延びた喜びをみなで盛大な食事でわけあうことを目的にはじまったものとされます。トウモロコシの栽培の仕方も、七面鳥の飼育の仕方も、ヨーロッパからの移民たちはみなアメリカ先住民から学んだものでした。現代ではこの日を境にアメリカの各地はいっせいに歳末商戦に突入し、クリスマスまで1ヶ月ほど続く腰の定まらない月になります。長野市(丹波島橋河川敷)では明治時代から続く恒例の「長野えびす講煙火大会(ナガノエビスコウエンカタイカイ)」で、全国屈指の煙火師による新作花火4000発が披露されます。

25日には、軽井沢ウインターフェスティバルがはじまり、幻想的な夜のイルミネーション、クリスマスイベント、カーリング大会、氷彫刻国際展なども。いよいよ冬の恋人たちの季節です。ホットワインで温まりながら28日は上弦の月。

indexarrow.gif 長野県の冬の特徴 長野地方気象台のウェブサイトより

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