「2018信鮮信旬キャンペーン」、今回取りあげる食材は「プルーン」です。
プルーンといえば、どちらかというとドライフルーツやジャムといった形で食べるのが一般的で、生食用のプルーンはまだまだ貴重と言われたりしていますが、みなさんの地域はどんな様子でしょうか。
生産量シェア7割を誇る佐久地域
プルーンはバラ科のスモモの一種で、和名はセイヨウスモモです。
長野県のプルーン生産量は全国トップで、7割を占めています。特に、佐久市は県内有数の産地。同市臼田地区は主力品種「サンプルーン」の発祥の地と言われています。7月中旬~8月上旬「アーリーリバー」、8月上旬~中旬「ツアー」、9月下旬「サンプルーン」、9月下旬~10月中旬「プレジデント」が佐久市の中心的プルーンになります。
さまざまな品種が並ぶ道の駅 ヘルシーテラス佐久南
なぜ、佐久市が産地になっているのか。JA佐久浅間プルーン専門部会長の須田さんによれば、佐久市は降水量が少なく、日照時間が多い。また、標高が高く(約700m)、これにより寒暖の差が激しいため、よりおいしいプルーンづくりができる地域とのこと。
プルーンには裂果しやすいという特性があり、雨があたると実が割れてしまいます。そのためシートで木を覆い、雨が当たらないようにする必要があります。日本の平均降水量は1750mm程度。佐久市は960mm。雨除けの施設は必要ではありますが、育てやすい環境に間違いはありません。
JA長野県農産物応援大使の末吉君(左)とプルーン生産者の須田さん
ミネラルや食物繊維も豊富なミラクルフルーツ!
さて、実食。
口の中に甘みがジュワと広がります。でも、酸味がきちんとあるので、甘さだけが口の中に残るのでなく、非常に食べやすい。ただ、種があるのでガブッと食べるには注意を。
プルーンの試食提供も行われました
プルーンは栄養豊富だといわれています。
「プルーンには、カリウム、カルシウム、鉄が豊富に含まれ、またビタミンA・Bも多くミネラルの宝庫と言われています。ミネラルには、血液をサラサラにする働きがあり、果皮に含まれるセルロースや果肉に含まれるペクチンなどの食物繊維は、便秘を良くする働きがありますので、健康はもちろん、美容にもおすすめです。」(長野県佐久地域振興局Webサイト)
プルーンのおいしい選び方
サンプルーンの選び方も教えていただきました。
(1)色が濃い紫色をしていること、(2)ブルームがしっかりついているもの、とのことです。
ブルームとは、果物そのものから生成される保護剤のようなもので、食べても害はありません。新鮮なものほど表面を真っ白に覆っています。鮮度が落ちてきたり、手でべたべたと触るとこの粉が落ちてしまい、果実の表皮がさらされている状態になります。
なし・ブドウ・りんごと長野県自慢の果樹が最盛期を迎えていきますが、ぜひプルーンも手に取ってみてください。
追記
鯉を食べる文化が佐久にあり、その関係から、こちらも今が旬の小鮒が売っていました。売り方に少しびっくりです。
道の駅 ヘルシーテラス佐久南
- 長野県佐久市伴野7-1
- TEL 0267-78-3383
- 利用時間 9:00~20:00(公衆トイレ・駐車場は終日利用可)
■アクセス
中部横断自動車道佐久南インター下車1分。
北陸新幹線「佐久平駅」より車で15分。