嗚呼、燕岳。

秋の燕岳（つばくろだけ）に登りました。
この山は北アルプスの数ある名峰の一角を占める山で、長野県の人はたいてい知っています。なぜならば長野県においては学校登山の定番ともいえる山だったからです。

長野県の中学校は学校で集団登山をするのが一般的で、その割合は9割を超えるとも言われています。小学校でもかなりの割合で登山の習慣があり、つまりは長野県の人の多くは少なくとも2回は高山に登った経験があるということになるのです。
その話を県外の人にすると驚かれたりして、それで逆にこちらがびっくりしたりすることもあります。やっぱり山国長野県ですね。
さて、地域にもよりますが、かつては学校登山と言えば燕岳、と言われるくらい人気だった山が、最近は学校登山の目的地の対象から外されるようになりました。今は、登山ルートに余裕がないと集団登山がしづらい、また、登山道が軟弱でない山を選ぶ必要があるなどといった様々な理由から、学校登山の目的とする山が時代とともに移りかわっています。
どんな山でも山は山。小中学生時代にみんなで登った思い出はかけがえのないものなので、学校登山という習慣はいつまでも続けてほしいと私は思います。

さて、私が登った燕岳ですが、この日はご覧のような快晴。槍ヶ岳をはじめとする北アルプスの山並みを間近に眺める絶景は忘れられないものになりました。麓には、中房温泉という名湯もあり下山即入浴も可能です。皆さんもぜひどうぞ。（つかはら）。