一度は訪ねてみたい丘の上の音楽ホール

ポカポカと暖かい春の週末に、上田市の千曲川左岸の丘で一面に咲き誇るという水仙を見に訪れてみました。
ここは信州国際音楽村。春は水仙まつり、夏はラベンダーまつりが開催されていて、その時期はたくさんの人が訪れます。丘の上に立つ音楽村の中心的施設「ホールこだま」は、カラマツの集成材を主としたオール木造の中型の音楽専用ホールで、やわらかい音響性能とぬくもりのあるたたずまいは、音楽家のみなさんからも高い評価を受けている傑作です。

もっとも、たくさんの人を収容できる近代的な多目的ホールは長野県各地にありますし、それらの施設で開催される有名な音楽家のコンサートも、今ではそんなに珍しいことでもありません。そんな中にあっても、この音楽村の魅力は特筆すべきものがあります。ホールそのものの素晴らしさもさることながら、音楽村のある丘一帯を覆っている、自然や農村風景と一体となった穏やかな空気感が来訪者を虜にするのです。

皆さんに特におすすめしたいのは、村内の散策。丘全体のやわらかな斜面のうねりと、彼方に見える浅間山や四阿山などの山なみ、そして四季折々の花々は、いつまでもここでたたずんでいたい、と思うのに充分なものです。 一度行ってみようと思われる方は、時間をたっぷりとってお出かけください。（つかはら）

信州国際音楽村公式ホームページ