田舎の秋の風景として目に浮かぶのは、家の軒下などに吊るされている「干し柿」や「干し大根」ではないでしょうか。信州の山里をドライブすると、今も干し柿を吊るす家をあちらこちらで見ることができます。我が家でも毎年干し柿をつくっていますが、今年は11月に入り朝晩の気温が平年並みに下がり、軒に吊るした柿が順調に干し上がっています。すでに食べられるのですが、我が家では、表面に白い粉が噴いたら完成です。昨年は、柿を干した時期の気温が高く、柿の表面に青かびが発生してしまい、大失敗。おいしい干し柿を食べることができませんでした。昨年のリベンジもあり、今年は天候を見極めながら干し柿づくりに挑戦した結果、いつも通りの干し柿を楽しめそうです。
自家製干し柿を楽しむのもよいのですが、信州には、国内はもとより世界に誇れる干し柿があります。それは長野県下伊那地方特産の高級干し柿「市田柿」。ご存じの方も多いと思いますが、この「市田柿」が今年(2016年)7月に地理的表示(GI)保護制度に登録されました。産地では、本格的な「市田柿」の出荷がはじまり盛り上がっています。高級干し柿「市田柿」にはかないませんが、この冬は自家製干し柿をいろいろアレンジして食べてみようと思っています。よいアイデアがありましたら教えてください。(さくら)