今を忘れて古き良き時代に浸るためのカフェ:塩尻市

Shinshu's Best Travel Offer
A Cozy Cafe in the Mountain Country


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信州のおいしい素材を使ったメニューと、居心地の良い空間を提供してくれるマウンテン・カントリー信州ならではのカフェを、シリーズで紹介しています。どこからであれ長野県を訪れた際は、足を運んでみてください。そこにはきっと、おいしい出会いがあります――

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シリーズ6回目は塩尻市です。中山道69次のうちの木曽路11宿のひとつである奈良井宿に、時間を忘れてくつろげるカフェがありました。「Cafe深山(みやま)」は、大正時代に造られた材木屋を改装したお店。吹きガラスの窓の外には、目に眩しい木々の緑が、店内にはそこかしこに活けられた山の草木が、訪れた人の心をなごませてくれます。ご主人と奥さまが毎朝、山や店の周辺からとって来る山野草が、さりげなくコーヒーにも添えられています。

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100年前のライスカレー?
おすすめのメニューは、100年前のライスカレー。明治36年に雑誌「家庭の友(雑誌「婦人之友」[婦人之友社刊]の前身)」に掲載された羽仁もとこさんのレシピを忠実に再現したカレーです。野菜をじっくり煮込み、カレー粉だけで作ります。小麦粉は使わず、2日間煮込んだ野菜がとろみを出してくれます。野菜の甘みとカレーの辛さがマッチした看板メニューです。

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そのほか、地元で自然栽培された木曽のきびもちも、甘さを控えて、一緒に出される苦めのお茶と相性がピッタリ。デザートのチーズケーキも、コーヒーとよく合います。

時の移ろいを感じつつ
木造のお店は、大正から昭和の初期にかけて、ご主人の先代が材木屋を営んでいた頃の建物。事業を止めてから、使わないで建物が傷んでしまうことがしのびなく、カフェとして再生して新たな命を吹き込みました。店内の椅子や窓なども当時のものをそのまま使用しています。

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店内には昭和の時代を感じさせる看板やおもちゃなどが展示されています。お店を経営するご夫婦のお子さんのコレクションだそうです。また、古布の小物や、木工などの地元のみなさんの作品がギャラリーとして展示・販売もされています。

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今を忘れて時代に浸る
大正の建物、昭和のコレクション、そして手仕事のクラフト作品と、時代を感じるカフェ。ところが、店内には時計やテレビといった「今」を感じるものがありません。奥さまは「せわしい現代ですから、お客様にはゆっくり休んでもらいたいと思います」と話します。

Cafe深山 のアクセス:

Cafe深山
長野県塩尻市奈良井837−101
営業時間 10:00〜17:00
不定休
電話 0264−34−2500

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