片桐さんの農事録
[片桐さんの農事録]

みなみ信州発☆羊と暮らすゆきさんの農事録 第34回

ゆきさん農事録

 

こんにちは!^▽^
新米の美味しい季節がやってきましたね^~^* ・・・と言いつつ、このブログを書いている10月11日現在、最高気温は29℃。昨日も28℃だったし、翌日の予報も28℃。仕事は半袖でも暑い位で季節を間違えているのでは・・・? と言う気分の飯田ですが、皆様いかがお過ごしですか?
週末からは一週間ほど雨予報が続くようで、まだ花々が生き生きと咲いているのにイキナリ寒くなっちゃうのかな~><; とちょっと心配。

 

ご飯のお供に紫蘇の実の佃煮!

ゆきさん農事録

 

所で。新米ですね! 新米^w^*
我が家は酪農一本でお米は作っていないのですが、この時期の楽しみとして「紫蘇の実の佃煮を作る」と言うのがあります。

作り方は凄く簡単!
夏の間、サラダに卵焼きに刺身の添え物にと大活躍してくれた紫蘇の、実の部分を丁寧にこそぎ落とし、一度さっと湯がきます。
水切りをして、今度は軽く油炒めに。お好みでゴマ油を使ってもいい感じです♪
最後に、砂糖と醤油で味付けをし、出てきた水分が全て無くなるまで煮つめたら完成!

プチプチとした独特の食感と、噛みしめると香る紫蘇の風味が最高のご飯のお供なんです~^///^* 今の季節私の地元では、野菜の直売所に紫蘇の実だけ小袋に入って売っているのですが、皆さんも見つけたら是非、作ってみて下さい♪

 

「おにぎりアクション」に参加してみませんか^v^*

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お米と言えば、私もつい先日知ったのですが。
「おにぎりアクション2017」と言う、世界食料デー記念のキャンペーンが行われている事、皆さんはご存じですか?
詳細は公式サイトに載っているのですが、市販品でも自分で作ったものでも、おにぎりの写真を撮り、サイトや指定のタグをつけてSNSで投稿すると、協賛企業から給食5~10食分の寄付がアフリカやアジアの子ども達に送られるんだそうです。
自分の食べるご飯をおにぎりにして写真を撮るだけで、ちょっとイイコトした気持ちになれるのか~・・・と思いつつ、検索して見ていたら、おにぎりアクションに参加するようになって朝ご飯を必ず食べるようになったとか、なんだか身体にも良さそうなキャンペーンでした^v^* 11月15日までなので、私も早速参加してみます♪

 

お乳を搾らせてくれてありがとう;;

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さて。
話は変わって皆さん、この写真の物体、なんだか分かります?

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答えは「導乳管(どうにゅうかん)」読んで字の如く、です。
様々な要因で、お乳をミルカーで搾れない時に使うのですが・・・。モザイクの理由は、この牛もーが自分で自分のお乳を踏んで半分位ちぎってしまったからなんです・・・><;;; 不幸中の幸いだったのは、乳道や乳口が無事だったので導乳管を使えたこと。就農して直ぐの頃、同じように踏んでしまった牛もーはどうしようもなく、搾乳の度に痛がったので泣く泣く廃用出荷をした事があります。

子供の頃の記憶で、乳房が大きくなりすぎた牛もーのために、風呂敷で簡易的なブラジャーを作って乳頭を踏まないようにしていたのですが、我が家の最近の牛もーは体格が大きく足も長くなったので、多少乳房が大きくてもこのような事故はほぼなくなったと言っても過言ではなく、久々の事態に毎日「ひぇぇ~><; 」と思いながら搾乳をしています。でも、こんな状態でもお乳を搾らせてくれる健気な牛もーには、本当に感謝です;;

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乳頭の話が出たので、ついでに。
牛もーのお乳(乳頭)は4本って、皆さん思っていませんか?
実際メインで人間が搾乳させてもらっているのは4本なんですが、実は進化の過程の名残で、5本だったり6本だったりする子も居るんです^w^
それらは副乳頭と呼ばれ、搾るとちゃんとお乳が出る子も居ますが、基本は触らぬ神に祟りなしと言うことで、放置。

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一方で、先天的だったり、乳房炎の悪化などで一本が正常に機能しなくなり、3本で搾乳をする事もあります。写真の様な「ライナープラグ」を使うのですが、3本だから乳量が少なくなるか、と言えば一概にそうではなく。4本で搾る牛もーと変わらない乳量を出してくれる事が殆どです。
仔牛を育てるために、ダメになった1本の分を他の3本が補ってくれているのかもしれません。人間の身体でも結構聞く話ですが、そう考えると生き物の身体って逞しくて、不思議ですね^^

 

大好きなブドウを一挙紹介♪

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先月の話題でもあげましたが、この一月は酪農家兼ブドウ園の売り子さんでした♪
私自身、親戚のブドウに出会うまで、ブドウと言えば「巨峰」か「デラウエア」か「マスカット」位だったのですが、想像以上に沢山の品種があり、それぞれがタイプの違う甘さと食感を持つのだと知ってから、ますますブドウの虜になっています^///^

個人的に、旬ジャストタイミングで食べる「ゴルビー」と言うレッド系品種の甘さ、粒の大きさ(500円硬貨より大きい)と、ブドウとは思えないしっかりとした食感はあまりの衝撃で、他の追随を許さないと思うのですが(笑) 親戚の園では収量が少ないので、売店に並ぶことはほぼありませんでした(これのためにお手伝いしている私の胃に直行です)。

甘さの王様でいうと、やはり「藤稔(ふじみのり)」が最近では一般的で皆さんもよくご存じかと思います。その藤稔とピオーネの掛け合わせが「ブラックビート」と言い、これもむせ返るような濃い甘さで、また熟すと実が落ちやすい(脱粒:だつりゅう、と言います)藤稔と違い、房がしっかりしているので贈答用にもオススメです。

上記二つに比べると、掛け合わせに使った「ピオーネ」「選抜ピオーネ」は甘みの中に僅かな酸味を感じるのですが、並べて試食に出していると当然お客様にも「コレが一番甘くない」的な事を言われてしまいます(笑)「ピオーネ自身が巨峰とマスカット系の掛け合わせで誕生した品種だからかもしれませんね」と説明すると「確かに! そう言われてみると甘いけど、爽やかって感じする」という反応に変わるので、売り子は知識と同時に口も達者じゃないとダメなんだな、と(笑)

そう言えば、雰囲気を説明して試食すると殆どの方が購入してくださった「天秀(てんしゅう)」というレッド系品種があります。口に入れた瞬間、甘い蜜を満たした水風船が弾けたような食感でつるんと食べられるのですが、想像以上のみずみずしさに咽せる方も結構いました(笑) もし見つけたら、気をつけて試食してみて下さいね♪

レッド系でもう一つオススメなのが「ロザリオロッソ」。
甘い品種ばかりが目立つ中で、「爽やかさ」が際だつ口当たりのいいブドウです。大粒で甘いブドウは5、6玉食べると満足気味なのですが、このロザリオロッソは縦長で少し小振りの粒が、歯をあてるとパリッ! と小気味よい音を立て、また旬ジャストだと皮もあまり気にならないのでポコポコと放り込め、気付くと一房完食! という感じなんです(笑)

皮ごと食べられるというと、長野県内限定生産の「ナガノパープル」も外せませんね!
ブラック系品種の皮が渋みを全く感じさせないという衝撃のあまり、いつも「美味しい!」と思うよりも先に「画期的!」とか思って食べてしまうのですが(笑) 一口で食べずに、噛んで必ず半分にして、皮の薄さや果肉の様子を確認したくなってしまうブドウです。
ふぅ。語ってしまいました(笑)

 

親戚のブドウは、一房のグラムに応じて350円から、50円刻みに600円まで揃えています。違う品種を楽しみたいから小さいので全種類! とか。この品種が好きだから一番大きいのを独り占めして食べるの、とか。皆さん思い思いの楽しみ方でお喋りしながら購入していって下さいます。
私はバイトの身であるし、何よりもこの親戚のブドウの大ファンで、1年掛けて育てられたブドウの価値を本当に大切に思っているので、指示がない限り値切り売りをしないのですが、お客様の中には「2つ買うからまけて」と言われる方も居るんですよね。そう言う方には一定額まけていいよって言って貰っているのですが、正直な私の接客スマイルは0になります。
だって、ブドウは一房一房手が掛かっていて、二房になったら手間が軽減するわけじゃないんです。一房数百円のブドウ。お客様はおまけして貰って嬉しいだろうし、その嬉しい気持ちがまた次の購入に繋がるかも知れません。親戚は残るよりいいよって言うけれど、私がお手伝いに行った殆どの日は完売していて残ることはないから、複雑で複雑で。

初めて、1シーズン通してブドウ園の売り子のお手伝いをしましたが、「お天気」と「お客様」を相手にすると言う、酪農業では経験できない商売の大変さに少し、触れたような気がしました。

 

秋の夜長にタオルBOX^v^*

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暑い暑いと言っても10月。
今年もゆずとうりの、タオルBOX争奪戦が始まりました(笑)
最終的にどちらかが追い出されて可哀相なので、今年は最初から直ぐ隣に段ボールを用意してあげたらご覧の通り^v^* 2匹で仲良く寝られることに満足したのか、二日後くらいにネズミのプレゼントを箱の横に置いてくれてありました・・・。父が気付かなかったら、うりちゃんが腕をひっかいた後、ネズミをちょいちょいっと押して教えてくれたんだとか(笑)・・・可愛いけど、可愛いけどね・・・!!>v<;

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ブログが公開される頃には、気温的にも本格的な秋の始まりでしょうか。
ブドウ園の手伝いも終わるので、漸く生活サイクルも落ち着きそう。コメントへのお返事もさせて頂くので、今月の農事録を読んだ後にでも目を通して頂けたら嬉しいです^^

最後に。今年急に大量に実をつけたイチジク。母は大好きで、健康にも良くてアンチエイジングにも効果的とは聞くけれど、正直私の好みの味ではなくて。こんなに沢山採れるのに、食欲の秋に苦手なものがあるだなんて、なんだか悔しい気持ちでいっぱいです>皿<; 皆さんは好き嫌い無くもりもり食べて、健康的に秋の夜長を満喫して下さいね(笑)

では、また♪

ゆきさん農事録

 

 

この記事を書いた人

片桐由貴さん

伊那谷をまっすぐ南に向かって流れる天竜川流域の牛舎で、仕事と趣味、どちらも楽しむという片桐由貴さん。大学卒業後「やっぱり牛が好き!」と、家族の営む酪農に就農して12年。80頭ほどの牛たちと、ペットの羊2匹、猫5匹と過ごす日々を綴ります。

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