大樹の農事録
[大樹の農事録]

岩魚やカブトムシをGET!安曇野暮らしの家キャンプ

北アルプスをのぞむ安曇野市は、1等米比率日本トップクラスの長野県を支える米どころ。25歳でお米農家を継いだ安田大樹さんは、おいしいお米を作り続けることが「ふるさと安曇野の景観を守り、地域を楽しくしていくことにつながる」と考えました。

気温もスポーツも非常にアツい夏ですね。くれぐれも熱中症には注意して今年の夏を乗り越えましょう。

安曇野市の田んぼアート

 

さあ! 安曇野市では田んぼアートが見頃を迎えております。
先月の田植え直後の写真とは大違いですね。これが田んぼアートの面白いところ!
色がきれいに出る肥料を撒いたので、より鮮やかな色彩になりました。文句なしの大成功と言えるでしょう!

田んぼアートで使う稲

 

稲も生長するにつれ色の違いがハッキリ出てきました。
観覧できるのはあと1カ月と少し。
風になびく波は本物さながらです。日々変わる田んぼアートの美しさをできるだけ多くの方に見てほしいです。

 

一番の肥料は、、、

夏雲

 

いやぁ、本当に暑いですね。入道雲も雨雲も絶好調です! 素朴な疑問ですが、黒い雲って何で黒いんでしょうか。

追肥(穂肥)

 

7月は追肥(穂肥)の季節。稲の収量と品質を左右する重要な作業です。
幼穂形成期に肥料をあげることで、お米の粒の数を増やしたり粒を大きくしたりすることが出来ます。
しかしタイミングが非常に難しく、早すぎると茎が伸びて倒れてしまうし、遅すぎると逆に食味を落としてしまいます。
品種によって追肥のタイミングと量が違うので、幼穂の長さを細かく確認しながら肥料を撒いていきます。
この作業は重いし暑いしで本当に大変。作業を終えると服は汗でびっしょびしょ。
現在は、植え付け前に施す肥料「基肥」に追肥分の肥料が予め組み込まれている「一発肥料」というものが主流です。我が家も導入していますが、品種によっては上手くタイミングが合わないものもありますし、やはり稲の顔色を見ながら追肥の量を調節するやり方が、品質のためには良いように思います。

ビール

 

汗びっしょで帰ったらシャワーを浴びて、凍る寸前まで冷やしたビールをお気に入りのグラスで。
とれたての夏野菜をつまみにゴクッ!!! 今日一日の苦労は今この時の為に!

最近はスマート農業が普及し、実際に田んぼに入らなくても殆どの作業をすることができるようになってきました。
しかし、農業にはこんな格言があります。

「一番の肥料はあなたの足跡だよ」

いい作物を作るためには、どれだけ畑の中を歩いたのかが大事である、ということを言っています。楽ばかりを追い求めてはダメと。
確かにその通りですね。コントローラー片手に農作業ができる技術が確立されてきていますが、実際に作物の姿を間近で見て対話するというスタンスと、実体験による経験値は忘れずに残していきたいと思います。

 

近所を満喫

今年の夏は家族旅行を計画していた我が家ですが、そうもいかなくなってしまい、予定は全てキャンセルに。子供のエネルギーが爆発しそうだったので、昨年ハマった家キャンプを再開しました。
旅行に行けない代わりに新たな川ポイントも発見。

安曇野の川

 

ちょっと子供が遊ぶには流れが速かったですが、いい具合の浅瀬もあり上々のポイントでした。

滝

 

そこに滝があれば修行をするのが男。

岩魚

 

釣り心をくすぐられるポイントがあったので、ダメもとで竿を伸ばしてみたらなんと岩魚がかかりました!
白い砂地の川なので岩魚も白くて美しい! エサ取りの途中でカジカも2匹網に入り親子共々大喜び。

岩魚

 

まだまだ小さいですが食べるにはちょうどいいサイズかな。しばらく観察した後に塩焼きでいただきました。子供は初めての岩魚でしたが、頭以外骨まで全て食べてしまいました。
私は数年ぶりに魚が掛かる感触を味わえてとても幸せでした。また行きたい!

カブトムシ採り

 

夏休みは友達と一緒にカブトムシ採りへ。自宅から徒歩2分の「三角林」は近所では有名なカブトムシポイント。
ちなみにここら辺ではカブトムシのオスを「いっぽんず」、メスを「だるま」、真っ直ぐなあごのノコギリクワガタのことを「ササキリ」、曲がったあごの赤いノコギリクワガタを「ベンケイ」と呼びます。
この呼び方は地方色が出るみたいですね。皆さんはカブトムシやクワガタを何と言って呼んでいますか?

家キャンプ

 

昼間は流しそうめんやスイカ割り。おやつにかき氷を食べて涼みます。
夜はカレーを作り、花火をやって一日の終わり。
自宅付近でこれだけ楽しめるのは本当に幸せなことだと思います。

これからは大豆の摘芯や稲の防除作業等、暑い中の作業が続きます。熱中症対策は喉が渇くと思う前に水分をとることが大事みたいです。こまめな水分補給、そして休憩をとりつつ頑張りましょう。
さて、いよいよ稲刈りもカウントダウンです。来たる9月に向けて頑張ります!
それではまた次回お会いしましょう。

この記事を書いた人

安田大樹さん

北アルプスをのぞむ安曇野市は、1等米比率日本トップクラスの長野県を支える米どころ。25歳でお米農家を継いだ安田大樹さんは、おいしいお米を作り続けることが「ふるさと安曇野の景観を守り、地域を楽しくしていくことにつながる」と考えました。

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