つい先日、7月22日の土曜日でございました。
先月の農事録の最後にちょろっと書きましたけれど、弐七祭(ニイナナまつり)というイベントを開催したのでございます。
スタッフも入れて33人が、夏のりんご畑でBBQ!
自分のりんご畑でたくさんの笑顔に出会うことができました。
幸せなことでございます。ありがたいことでございます。りんご農家になって良かったな〜と、心から思えます。
りんご畑が好きなんでございます。
弐七祭、なんて大層な名前を付けてしまいましたが、単純に、りんご畑でBBQやろう!ってイベントでございます。
そしてただ仲間内で楽しむだけでなく、りんごオーナーも絡めて、外からもお客さんを呼んで、みんなでりんご畑という環境を楽しめたらいいなぁ。という想いから企画いたしました。
俺はどうも、りんご畑自体が好きなんでございます。
なんだか自然すぎず、整然とりんごの木が並んで、地面はきれいな芝生で覆われている感じが。
普通樹の園地もいいのですが、師匠の美しいわい化園地に通っていたからでしょうか。
わい化樹と芝の雰囲気がたまらなく好きなんでございます。(わい化樹と普通樹の話は、今回は無しで。すみません。)
芝を刈った直後なんて気持ちよくてたまりませんねえ。
あ、話が逸れてしまいましたね。
りんごの酒10種類をテイスティング
イベントをやるからには、若干ひねくれ気味にこだわってしまうのが、古田然という人間でございます。厄介でございます。
まず、りんご畑で飲むならりんごの酒だろ!ということで、先輩りんご生産者が作っているものや、感銘を受けたという海外のシードル・ハードサイダー(りんごの発泡酒。シードル:cidreはフランス語、ハードサイダー:hard ciderは英語)を10種類取り寄せ、テイスティングを楽しめるようにいたしました。
いつかは自分のりんごで酒を!と夢見ている俺としましては、どんな味が人気なのかも気になるところ。
ですが、単純にまだあまり浸透していないお酒でございますから、いろんな味わいがあって面白い!とまずは感じていただきたいと思っておりました。
もともと、りんごの品種による味の違いが面白くて、りんごが好きになった人間でございます。
食べ比べ飲み比べは、するのもさせるのも大好きなのでございます。
みなさん、飲んだことのない味わいに驚かれたり、興味を持たれたりしていて、テイスティングは好評でございました。
もちろん、ビールとシードルの生樽サーバーの用意も忘れませんでしたよ。
ジビエと豚肉でBBQ!
そしてBBQのお肉は、信州だから、ジビエだろ!ということで、鹿のモモ肉、猪のモモ肉とバラ肉、鹿肉ソーセージをご用意いたしました。
中学校の同級生が、いいJAん!信州ではおなじみの某フレンチレストランでシェフをしておりまして、仕入れのアドバイスや協力をしてくれたのでございます。
正直、ジビエのBBQは経験がございませんでしたから(そんなんでイベントやるなって話ですが)、ちょっと心配してはおりましたが、これがまた美味しくて好評をいただきました。
東京からご参加いただいた女性は「シードルは知っているけれど、合わせる料理がわからなくて。。。」と話してくださいましたが、鹿肉のBBQは結構合うね!と盛り上がりました。
ジビエだけでなく、地元の仲間が育てている豚肉も最高でした。
人や地域とのつながりに感謝でございます。
初めてのイベント開催で、全て手探りの状態だったのでございますが、やっぱり大切なのは仲間でございますね。
弐七祭は、本当に人や地域とのつながりが作ってくれたイベントでございました。
そもそも企画立案してくれたのが、デザイン事務所ムラハタワークスを経営する高校の同級生でございましたし、いつかの農事録で紹介しました中学校の同級生が、イベントの準備から当日まで、気配りの化身となってずっと手伝ってくれました。
そうですね。昔の同級生とのつながりが核となって実現できたといえましょう。
さらに当日は色々な関係の友人も駆けつけてくれましたし、ピザの移動販売をやっている米農家の友人なんて、お祝いだといってみんなにピザをふるまってくれました。このピザが美味しいのなんの。
口コミで、新規のりんごオーナー様が木を選びにも来てくださいました。
とにかく、いろんな人のご協力のおかげで、自分の畑にたくさんの人が集まって笑っている、という最高の時間が実現できたのでございます。
もう、夢がひとつ実現してしまったような気がしておりますけれど、こんな楽しい農園をしっかりと続けていくのが、これからの俺の使命なんだな、と感じております。
みなさんの笑顔が、また弐七農園で見られるよう、がんばります。
今月は弐七祭のことだけになってしまいましたね。
来月はちゃんと作業のお話ができたらと思っております。
日々の畑・りんごの様子やもろもろは、ブログ「りんご屋さん 弐七農園」もご覧ください。
ではまた来月、お会いいたしましょう。