古田さんの農事録
[古田さんの農事録]

農業が好き!地域が好き!古田さんちの安曇野LIFE:12

古田さん農事録

 

こんなにも作業しやすい日が多いとは思っておりませんでした。
安曇野はほぼ毎日いいお天気で、先月のブログに書きました積雪以降、「積もった」と言える日などございません。(記憶が確かなら!)
まあ時々風が強く(この強風も異常な気が。。。)、吹きっ晒しでの作業が辛い日もございますけれども、去年や一昨年はもっとキツイ中、剪定してた気がいたします。

自営一年目の農閑期は・・・

と、ここまで考えて、ふと気が付いたことがございます。
昨年までは研修生でしたので、師匠と同じ時間に畑に行き、同じ時間に帰宅しておりました。
地域内でも、いつも畑にいるイメージが強い師匠でございます。(その代わり毎年海外に行っちゃいます。いいなあ。)
朝まだ寒い時分から、日が落ちて枝が見えにくくなるまで作業しておりました。

今は。。。ちょっと甘いのかもしれません。
自分の意志で作業時間が決められる自営になってから、作業時間が短いような気もいたします。
「まあ寒いし、農閑期だしな〜」なんて言いながら、オリンピック観て喜んでいる時間が多いような気もいたします。

だめじゃん!

それでいて、休日はほぼ無く、用事がある日以外は毎日畑に出ております。

効率悪いじゃん!!

なんというか、正月ボケがまだ抜けていない感じでしょうか。
剪定の進み具合を冷静に考えますと、少し遅れているような、結構遅れているような。
3月になれば苗を植える作業やら、剪定のアルバイトやらが始まりますので、ちょっと急がねばなりません。

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オリンピックを観ておりますと、自分も頑張ろう!って気持ちになってまいります。
周囲への感謝を忘れずに、一つのことに打ち込む姿勢。
選手のみなさんのインタビュー等を聞きますと、何かを成し遂げる人って、感謝と努力の両輪がうまくかみ合っている人なんだ、と感じます。
苦しい泥濘から、デフロック機能を使って脱出するイメージでしょうか。(余計わかりにくいか)

私は自分の意志でサラリーマンを辞めてりんご農家になりまして、まあリスクを負って挑戦しているわけでございます。
なんとなーく、スポーツ選手に通じるところがあるんじゃないかな、とも思います。
オリンピック選手のように、感謝を忘れずに努力し続けることを心がけたいものでございます。

どうなる!?「農大生×青年農業者・本音トーク」

さて
先月の記事で告知いたしました、「明日の長野県農業を担う若人のつどい〜農大生×青年農業者・本音トーク」!!
いやあ、アツいイベントになりました!

「ファーマーズ・トーク 農大生×青年農業者・本音トーク」とは、長野県農業大学校生がぶつけてくる素直な質問に、青年農業者がその場で正直に答える。という、全く台本の無い企画。
企画してはみたものの、果たして盛り上がるのか?!と、個人的にはものすごく不安で、本番が怖かったのでございます。

しかし!
やっぱりこの方にコーディネーターをお願いできたのが幸運だったと言えるでしょう。
FM長野のパーソナリティー、小林新さん!

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挙手が無くても指名できるよう、しっかりとクジを用意しておりましたが、質問用のクジは一度も使いませんでした。
そして、回答する我々農業者側も積極的に前に出て、真摯に農大生の質問に答えておりました。
私もアシスタントの立場ながら、時々しゃしゃり出て意見を挟ませていただきました。
多くの農大生が真剣に耳を傾け、メモを取っていたのも印象的で、一つの質問に対していろいろな意見が聞けたのもよかったんじゃないかと思います。

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農業はカッコいい!もうかる!とアツい思いを投げかけたり、
設備投資額で会場を湧かせたり、
下戸に対して根本的な解決法が無いことを教えてしまったり、
つい最近彼女ができましたというカミングアウトがあったり、
かわいい女子からの質問に答えようとPALネットながのの歴代会長がずらりと並んだり。。。

もう少し長くてもよかった、という声が多く聞かれるほど、充実した90分間になりました。
狙い通り、想いや課題を共有することで、農業への挑戦をポジティヴにとらえられる時間になったのではないでしょうか。

そしてそして!
今年のファーマーズ・トークは当日だけでは終わりませんでした!
コーディネーターの新さんが、次の日(2月7日)のご自分の番組「ラジモ!」(FM長野)でファーマーズ・トークの様子を取り上げてくださいました。
イベント後に録った参加者へのインタビューが主でございましたが、そこからでも当日のアツさが伝わる内容。
失礼を承知で、やっぱりプロのインタビューと編集はすごい!と言わせていただきます。
私もちゃっかりインタビューを受け、イベントや農業の未来への想いをお話しさせていただきました。

農業に関わる若手のアツさがリスナーに伝わった気がして嬉しかったのですが、私が一番嬉しかったのが、参加した農大生からのメッセージがあったことでございます。
これって、ファーマーズ・トークを楽しんでもらえたってことじゃないでしょうか?
つまらなかったなら、いくらパーソナリティーに直接会ったとしても、聴きませんものね。。。
ラジオ放送も含めて、いろんな方が刺激を受けるイベントにすることができたと感じております。

いやあ、イベントって、大変だけど楽しいですね。
先月も書きましたように、今年も結局いくつかイベントの企画に関わりました。
ときどき忙しさにイライラして、「農家じゃなくてイベント屋じゃねーか!何やってんだろう?!」と感じてしまうこともございました。
しかし、自分にマジレスいたしますと、私はイベント屋にはなれないでしょう。
なぜなら私がイベントの企画に携わって楽しいと思うのは、自分が当事者だからでございます。
農業者として、農業者仲間やお客さんと楽しむためのイベントを開くのが好きなだけ。
仕事とプライベートの境目が曖昧な個人事業だからこそ、その間を楽しむことができるのだと思っております。

唐突に話が飛びますが、私が農業や地域に興味を持ったのは、ヒンディー語を専攻していた大学時代に、1年間休学してインドは西ベンガルの農村でNGOのフィールドワークに携わったことがきっかけでございます。
それまでは、国際協力分野の仕事をしたいと考えておりましたけれど、インドで自分の村のために奮闘しているソーシャルワーカーの姿を見まして、「外からアドバイスする人ではなく、内から地域を良くする仕事がしたい」という自分の気持ちに気付くことができたのでございます。
さらに、インドで農業と農村の生活や重要さに触れまして、日本の農業ってどうなんだろう?と考え始め、地元の農業に貢献できるJAグループに就職いたしました。
しかしさらに地域の内側に入りたくなり、結局農業を始めてしまったのでございます。

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インドにて

どうも、当事者として関わらないと納得できない性格なのでございましょう。
そんな人間にとって、農業っていうのは最適なスタイルなんじゃないかな、としみじみ感じるのでございます。

そうそう。最後に。
農業というスタイルが、ぐわぁっと詰まったムービーを、PALネットながので制作いたしましたので、ご覧ください。
いろいろな価値観の農業者がいるという多様性も魅力の一つでございます。
これぞ農業者!といういい感じのムービーになりました!

PALNET NAGANO official movie from 396channel. on Vimeo.

おまけ
我が家の坊(10ヵ月)は、つかまり立ちを始め、ハイハイも早くなってきました。
目が離せないレベルが上がっております。
(ただ、未だに寝返る気が無いので、仰向けに放置すれば大丈夫w)

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日々の畑・りんごの様子やもろもろは、ブログ「りんご屋さん 弐七農園」もご覧ください。

ではまた来月、お会いいたしましょう。

この記事を書いた人

古田然さん

北アルプスのふもと安曇野市三郷小倉で3年間の研修を経て、2017年にりんご農家として独立した古田然さん。
農業が好き! 人が好き! 地域が好き! な古田さんが、安曇野の暮らしをつづります。

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