春も過ぎ、初夏とも言えるような気温の高い日々が続きます。 そんな中、県内の山中には、ニョキニョキとタケノコが顔を出しはじめました。 タケノコには様々な種類があり、当ブログでも淡竹やネマガリダケといったタケノコを取り上げてきました。 今回は、最も早く旬を迎えるタケノコの先駆け部隊「孟宗竹」についてご紹介します。
やってきたのは県南部に位置する下伊那郡高森町。 自然豊かな高森町。山中にでは、タケノコの時期になると、孟宗竹を始めとする多くのタケノコが姿を現し、直売所店頭には大きなタケノコが立ち並びます。
「孟宗竹」は、大きく厚みがあり、食感は柔らかく独特の甘味があります。対して「淡竹」は、孟宗竹より細いものの、色味が大変美しいと言われており、アクが少なく甘味が強いのが特徴です。「ネマガリダケ」は小ぶりで細くかわいらしいタケノコですが、実は綺麗な白で、独特の風味があります。 同じタケノコでも種類によって全く違うんですね。
実際に山に入っても、タケノコ(孟宗竹)の先端が地面から見え隠れする程度で、それを見つけるだけで一苦労なのでは・・・と思っていましたが、写真をご覧ください。 この地域ではしっかりとタケノコが地面から出ており、「孟宗竹」が辺り一面に広がっております。
孟宗竹の採り方はいたってシンプル。孟宗竹のすぐ脇の地面を少し掘って掘り出す。それだけです(ここでは、クワを用いています)。一見、簡単そうに見えますが、実は「地面を掘る場所・地面を掘る深さが非常に難しい」とタケノコ採りのベテランは話します。 深さが浅いと、孟宗竹に傷がついてしまったり、途中で切れてしまう一方で、地面の奥深くまで掘ると、根っこの方にまで届いてしまい、孟宗竹を掘り出すのに大変な労力がかかります。初心者の場合、1本掘るだけで多大なスタミナと時間を奪われますが、ベテランになれば無駄な力を加えずに、せっせと素早く掘れてしまうとか・・・。
今回取材協力させていただいたベテランの方も早朝から作業を始め、100本以上を掘り出したそうですよ。恐るべし! これから旬を迎える「タケノコ」シーズン。直売所でお買い求めいただくものいいですが、自ら掘り出したタケノコを食べるのもまた良いかも知れませんね。
長野県タケノコ狩り情報(さわやか信州旅.net)
こちらは 2015.05.19 の記事です。農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
あぐり君
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