長野県松本市には、「JA松本ハイランドすいか」という全国にファンを持つすいかのブランドがあります。北アルプス山麓の限られた地域で、なぜ長い間すいか好きを魅了しているのか、その秘密を探りに訪れました。
すいかのブランド「JA松本ハイランドすいか」
JA松本ハイランドすいかの産地は、北アルプスの麓にあたる松本市西部の波田地区、新村地区、和田地区、今井地区と山形村です。標高600〜800mに位置しているため、糖度が高く独特のシャリ感があるすいかが生まれます。
1935年頃から旧波田町ですいかを作るようになり、山形村や松本市西部一帯で栽培されるようになりました。
時代と共に栽培品種は消費動向や栽培管理により変わってきましたが、基本に忠実な栽培が現在まで引き継がれています。
糖度の高さと鮮明な縞模様
松本ハイランド管内は火山灰土壌がすいか栽培に最適で、上高地から流れ出る清流・梓川から引き込んだミネラルたっぷりのおいしい水、そして全国有数の昼夜の温度差と日照量が、甘味とシャリ感のあるすいかを生み出しています。
さらにJA松本ハイランドすいか共選所では、糖度が11度以上であること、縞模様が鮮明であることをセンサーで区分し「松本ハイランドすいか」のブランド維持をしています。
選果したすいかをダンボールに詰め出荷準備をしている
JA松本ハイランドすいかはこのラベルが目印です
主力品種「祭りばやし777」とは
主力の品種は「祭りばやし777(スリーセブン)」。このすいかは空洞果(スカスカの中身)になることが少なく、ほどよく締まった果肉で、すいか農家さんはもちろん、すいか愛好家の中では人気のブランドです。
このすいかは、全国的に生産されている品種で、果皮は薄いが固く、果肉がしっかり詰まって成長します。そして果肉の量が多く、赤く甘く、シャリシャリするのが特徴です。
「祭りばやし777」の特徴は、果肉がしっかり詰まっていること
JA松本ハイランドのすいかを紹介した動画
SBC信越放送のテレビ番組「?クイズ!違和感を探せ!」でJA松本ハイランドのすいかが取り上げられました。よろしければぜひご覧ください。