この季節野尻湖のワカサギ釣りは特別な体験

wakasagi-1.jpg

先日長野市から野尻湖までワカサギ釣りに行ってきました。冬の野尻湖のワカサギ釣りというものを想像できますか? それは、寒いこの季節だからこその一種至福の体験でした。

まずはJR長野駅から上信越道、須坂長野東IC〜信濃町ICを経て、目的地の野尻湖まで1時間くらいのドライブ。国道の気温表示は0度、野尻湖畔は、天気は雪、積雪は2cm、風が強く体感温度はとても寒く感じました。


野尻湖は、長野県北部、新潟県との県境の信濃町にある湖で、水面の標高654m、周囲長16km、最水深39m、上信越高原国立公園にあります。太古の昔、斑尾山の爆発で付近の川が溶岩にせきとめられてできた湖とされ、その形が芙蓉(ふよう)の葉に似ているところから「芙蓉湖」とも呼ばれる湖です。東側に斑尾山、西側に飯綱山、戸隠山、黒姫山、妙高山など北信五岳といわれる山々に囲まれて、冬は雪深く静寂に包まれた湖です。

wakasagi-2.jpg

野尻湖では、真冬でも湖面がほとんど結氷しないため、屋形船を湖面に出してワカサギ釣りを楽しみます。屋形船は外観を見ると「かまぼこ」のような形をしていることから別名「かまぼこ船」と呼ばれています。

wakasagi-3.jpg

野尻湖は氷上のワカサギ釣りではない
読者の多くは、真冬のワカサギ釣りの風景として、結氷した湖面に丸い穴を開けてワカサギを釣る、これこそ冬の風物詩といったものをイメージされると思います。実際穴釣りは氷点下、吹さらしの極寒の中で、凍えに何時間も耐えに耐えながら、見えないワカサギを追いかける、それだからこそ釣果を上げたときの喜びはとっても大きく、あたかも伝説の埋蔵金を掘り当てたかごとき感動と満足感、その時の快感は釣り人にとって忘れられないものになるのです。

しかし、相手が自然ですからボーズ(釣果ゼロ)という日もないわけではありません。"とにかくとても寒かったことだけ覚えている"という風に、初めて釣りを体験した日が、不幸にもボーズだったりすると、冬のワカサギ釣りなどもう懲り懲りだと普通はみな思います。

しかしここ野尻湖のワカサギ釣りは、そうした真冬の穴釣りのイメージとは、大きく異なります。屋形船の中は暖かいし、魚群探知機を装備しており、水中のワカサギが群れている上で釣りができることから、素人でも釣果を上げる確率が高いのです。

wakasagi-5.jpg今回は、船宿の「ふじや(藤屋旅館)」さんにお世話になりました。朝7時30分、桟橋から、いざ出港です。国際村の沖に到着。水深25mの場所です。仕掛けは、野尻湖専用のワカサギ釣り竿。ワカサギの極少なアタリがとれるよう非常に柔軟な素材でできた竿です。針は、5本で枝になっています。餌は、紅サシ(ハエの幼虫)。


げ! げ! うじ虫で魚を釣るのですか? 釣れてもワカサギを食べる気がしないと思われるかもしれませんが、紅サシは釣り専用の餌として養殖されたとのことで、衛生面の心配はないようです。

wakasagi-4.jpg

釣り糸を垂れる
さあ、釣果を期待してフィッシュオン。船内に掲示してある「ワカサギ釣り極意の4箇条」によれば、

「一にさそい休みなく」
「二にしかけ細めで」
「三にエサ新しく」
「四と五と六は場かずをふんで会得せよ」

ということだそうです。

はたせるかな最初のヒットは、竿を入れてから数秒できました。その後、数匹のワカサギを釣り上げましたが、外は風が強くうねりもひどくなって1時間ほどでアタリがピタと止まってしまいました。

次に琵琶島の沖に移動。島陰は風も弱く、うねりのない穏やかな釣り場でした。午後になると外道がヒットしました。外道はワカサギを捕食する魚です。ワカサギ釣りをしていると外道のウグイ(ハヤ)やヒメマスが釣れることがあります。捕食魚がくるとワカサギが逃げてしまって釣りにならないという釣り人もいますが、捕食魚が釣れるということは、付近にワカサギの群れがいて、釣果が期待できるということでもあります。

"さあ、がんばるぞ"と釣りの戦略はポジティブに考えたいものです。また、ヒメマスは体長も大きく、塩焼きなどワカサギより美味しくいただけるので、釣り人にとっては、嬉しい外道なのです。しかし、外道釣りは、ワカサギに比べて体長も大きく、引きも強いので、慎重に釣り上げないと仕掛けが壊れてしまったり、隣の釣り人と仕掛けをからませたりと、トラブルを招くことがあります。

wakasagi-8.jpg

今回は外道と格闘の末、なんとか釣り上げてみたら、体長22cmのヒメマスでした。野尻湖のヒメマスは、漁協が稚魚を放流しています。午後3時に納竿。本日の釣果は、ワカサギ67匹、ヒメマス3匹でした。

3月は卵を持ったワカサギの季節
船頭さんの話によれば、これから、3月にかけて、ワカサギが産卵期となって、卵を持ったワカサギの釣果が期待できそうとのことです。

今回ご紹介した釣り場は、真冬の静寂な湖、天気のいい日には雪深い北信五岳の山々を眺め、北信濃の冬景色を十分に味わいながらも、屋形船の中という釣り人の体に優しい環境で、重い防寒の装備など必要なく、小さな子どものいるファミリーでも、まったくストレスなくワカサギ釣りを気軽に楽しめるスポットで、おすすめ。野尻湖漁協によると屋形船によるワカサギ釣りは、4月第1日曜日まで営業しています。

wakasagi-9.jpg

新鮮なワカサギはいかだ焼きで
今回、釣ったワカサギはいかだ焼きにしていただきました。家庭でのワカサギの食べ方は、天ぷら、フライがポピュラーですが、新鮮なワカサギなら、いかだ焼きがおいしくいただけますよ。いかだ焼きの作り方は、新鮮なワカサギ数匹を二本の串に刺して塩を少々ふりかけグリルで焼くだけです。ワカサギのいかだ焼きは新鮮な魚を使わないと淡水魚の臭みがでてしまうので、とにかく釣りたてを調理することがおいしくいただくポイントです。



野尻湖わかさぎ釣り利用案内

出漁期間 4月第1日曜日まで。
乗船料金   ¥3,675
遊魚券(1日)¥525
遊魚券(年) ¥4,200
営業時間 出船:午前7時30分  帰船:午後3時
設備   暖房、トイレ、給湯など。
飲食   昼食のお弁当などを持ち込みください。

*出船前に必ず遊魚券はお買い求めください。
*中学生以下は遊魚券無料。
*遊魚する釣竿は1人2本までです。

関連サイト:

信濃町役場ホームページ
信州 信濃町観光協会
野尻湖漁業協同組合ホームページ

1234882800000

関連記事

渓流釣り解禁!ニジマスにヤマメ...春の醍醐味を味わおう
お出かけスポット

渓流釣り解禁!ニジマスにヤマメ...春の醍醐味を味わおう

氷の湖で遊んで温泉であったまろう!ワカサギの氷上穴釣り
お出かけスポット

氷の湖で遊んで温泉であったまろう!ワカサギの氷上穴釣り

憧れの野尻湖わかさぎ釣りに行ってきました!
お出かけスポット

憧れの野尻湖わかさぎ釣りに行ってきました!

スノーランドが君を呼ぶ
お出かけスポット

スノーランドが君を呼ぶ

新着記事