長野県内には現在地域のＪＡが２０あり、その多くが工夫を重ねて地元の農産物を使ったさまざまな加工品を製造販売しています。またＪＡ以外でも地元の豊富で新鮮な大地の恵みを生かして農産加工品を製造しているグループや組織もあります。今日は新たに編集部に届いた農産加工品新製品情報を３つ紹介しましょう。信州産の茶葉１００％のペットボトル入りの紅茶、市販のものより濃いブルーベリー製品、浅間山麓の高原大地の恵みから生まれたポタージュとニョッキです。
信州産の茶葉１００％でおいしい紅茶
まずは、地元産茶葉を１００％使った紅茶「南アルプスの紅茶うまいんだに」のペットボトル商品。長野県南部のＪＡみなみ信州が新たに販売をスタートしたものです。
この紅茶の特徴は、飯田市南信濃と同市上村、阿南町、天龍村で生産される「赤石銘茶」を加工したものであることです。紅茶自体は２００３年に誕生し、これまでティーパックで販売していました。
今回、ＪＡでは販路を広げるため、新たにペットボトル入りを開発。同ＪＡによると国産茶葉１００％のペットボトル紅茶は、全国でも珍しいということで、豊富な渋味と甘味のバランスが良く、ストレート・ノンシュガーでも飲みやすく仕上げたそうです。ちなみに「うまいんだに」とは、飯田下伊那地方の方言で「おいしいですよ」という意味。
１本（３５０ミリリットル入り）で１２０円。初回限定で２万８８００本を製造し、２１日から同ＪＡの直売所やＡコープ店で販売しているほか、同ＪＡホームページのネットショッピングでも、３月３１日まで特別価格で購入できます。
ＪＡでは「やや薄めでウーロン茶感覚で親しめる。焼酎割りや焼肉の片手に合いそう。温めても冷やしても対応できるペットボトルなので幅広い楽しみ方ができます」と話しています。
関連サイト：
ＪＡみなみ信州特産品の紹介ページ
ＪＡみなみ信州
長野県のおいしい食べ方の過去記事：
一般市販品よりも濃いブルーベリー製品を
地域のＪＡには生産する産物に応じてさまざまな部会があり、生産技術の向上や情報の交換を農家の人たちが行っています。ＪＡ北信州みゆきでは、ブルーベリー部会が生産したブルーベリーで、ジュース、ジャム、そして砂糖で甘く煮たコンポートを作り、ＪＡが運営する農産物直売所２店舗で試験販売をはじめました。
同部会のブルーベリー年間出荷量は約３０トンで、生産者組織としての出荷量は県内トップクラス。
その生産量を生かして加工品の製造販売はじめることになりました。
ブルーベリーの風味を損なわないように、ジュースは果汁を５０％、ジャムとコンポートは３０％とし、それぞれ一般の市販品よりも濃度を濃くしたのが特徴です。ジュースは１本（７２０ミリリットル入り）で９２０円。ジャムとコンポートは２００グラム入りで６８０円。
販売担当者は「ジュースはそのまま飲んでも良いが、濃いので焼酎で割って飲むのもおすすめ。ジャムも果実そのものの甘味が十分味わえる」と話しています。
同ＪＡでは今後、販売状況をにらみながら本格的な製造販売に着手する予定です。
購入についてのお問い合わせ：
農産物直売所「ふるさと豊田」
電話０９０（２２５７）１２０４
北信州いいやま 道の駅「花の駅・千曲川」内 農産物直売所
〒３８９−２４１４ 飯山市大字常盤７４２５
電話０９０（７８１１）７１７０
御牧ケ原生まれのポタージュとニョッキ
浅間山の南斜面に広がる高原都市である小諸市では、商工会議所が地元の小諸市御牧ケ原地区の特産ジャガイモ「白いも（白土ばれいしょ）」で作ったポタージュスープが話題です。２００３年秋に商品化されたこの「御牧ケ原のポタージュスープ」は、今では年間５万袋以上を売り上げる人気者に育ちました。
この土地特産のジャガイモである「白いも」は、粘土質の土壌で栽培され、色が白くて食べると粘りと甘みが強いのが特徴です。近年、生産する農家の高齢化に伴って生産量が減少し、現在はピーク時の１０分の１程度の年間約４００トンが料亭などを中心に出荷されています。
「ポタージュスープ」につづいて、昨年、この「白いも」を使った「御牧ケ原ニョッキ」が新たに発売され、こちらも「ちょっと贅沢な逸品」として人気を集めています。今年はブレイクする気配が濃厚です。同市内の販売店舗や詳細は小諸商工会議所のウェブサイトから確認できます。
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