「えのき氷」製造工場にいってきました!

20131023enoki03.jpg

今回紹介するのは「えのき氷」です。
手軽にキノコの栄養成分が摂取できるということで、近年注目を集めていましたが、ここへ来て爆発的なブームが沸き起こっており、エノキタケの生産量日本一で、えのき氷の発祥の地である信州はうれしい悲鳴をあげております。
そこで今回は、「改めてえのき氷の魅力に迫りたい!」と、全国で唯一えのき氷を製造している平林産業株式会社を見学してきました。


20131023enoki02.jpg「えのき氷」人気の秘密は?
「そもそもえのき氷ってなに?」と疑問に感じている人のために簡単に説明します。
えのき氷とは「エノキタケをミキサーでペースト状にし、煮出して凍らせたもの」のことで、だしの代わりに使われるなどその用途は多岐にわたります。
また、えのき氷はダイエットや肥満改善などに効果があるといわれており、健康を心がけている方にはとてもおすすめです。
テレビなどでは、えのき氷を毎日食べているという方が登場し、美肌効果やダイエット効果を披露(効果には個人差があります)。また、手軽に料理に加えることができ、普段の料理の味に深みが増すとのコメントも紹介されてきました。さらに、えのき氷が血中脂質を下げることが科学的にも証明されたうえ、薬とは違って副作用がないこと、腸内環境の改善によって坑アレルギー効果も期待できることなどから、ますます注目を集めています。

◇関連リンク
えのき氷の効能に関するJA中野市の検査結果

20131023enoki01.jpg

産地を厳選し新鮮な素材を加工する
そんなえのき氷を全国で唯一製造しているのが、長野県長野市に本社がある平林産業です。
20131023enoki04.jpg平林産業は昭和51(1976)年に創業し、現在は50名程度の従業員を抱えるとても勢いのある企業で、えのき氷の他にも業務用の冷凍きのこや冷凍野菜等の製造も行っており、最近では新たに「たまねぎ氷」や「カボチャ氷」にも挑戦しています。
20131023enoki08.jpg平林産業のこだわりは、産地契約の野菜や果物を使い、カット、冷凍、搾汁など、どんな加工にも対応し、安心・安全な食材の提供を行うこと。えのき氷の原料に使うエノキタケも、エノキタケの生産量日本一の中野市など、近隣のキノコ産地から新鮮、高品質なものを仕入れています。

基本に忠実に作っています。
それでは、平林産業のえのき氷の製造工程を紹介します。

1.細かく粉砕し、ペースト状にしたエノキタケを90℃以上で60分加熱する。

20131023enoki05.jpg
加熱機械

2.加熱後、40℃まで冷やし、手作業でトレーへ流し込む。
3.マイナス30℃の凍結庫でさらに冷やす。
4.パッケージをして完成。

20131023enoki06.jpg
凍結庫

こうしてえのき氷ができあがります。えのき氷は家庭でもできるので是非一度お試し下さい。

◇あわせて読みたい
・「家庭でもできるえのき氷の作り方

えのき氷でみなさんの健康を助けます。
平林産業社長の平林京子さんに、えのき氷製造についてのお話を伺いました。平林社長はきのこマイスターでもあり、ご自身も毎日えのき氷を食べているそうですよ。

20131023enoki07.jpg

Q.えのき氷を始めたきっかけは何ですか?

A.きのこマイスター協会でえのき氷の存在を知り、製造に必要な機械が当社に既にあったのでまず作ってみようと思ったのがきっかけです。当時はここまで反響があるとは思ってもいませんでした。

Q.なぜ60分も加熱しなければならないのですか?

A.加熱し始めるとキノコキトサン(注)が一気に増え続け、60分を経過するとそのスピードが緩やかになり、ほぼ横ばいの微増状態になります。よって60分の加熱が最も効率が良いんです。また、凍らせることでエノキタケの栄養成分が滲み出るので、普通に食す以上の栄養摂取が期待できます。
注)キノコキトサン:エノキタケに豊富に含まれる成分で、体内のコレステロールや中性脂肪等を下げる傾向がある。

Q.現在の心境をお聞かせください。また、今後の目標はありますか?

A.今、えのき氷で皆さんの健康のお役に立てていることが本当に嬉しいです。夢はえのき氷で日本の医療費を下げることです。
近年、外食や調理したものを購入する中食といった食生活が増えてきて、自宅で野菜を摂取する機会が減ってきています。えのき氷は手軽で簡単にきのこの栄養成分を摂取できるので是非食べてみてください。


「えのき氷の生食」について

製造過程での加熱時間をしっかり守っていただければ生食に関して問題はありません。生産地であるJA中野市管内では、エノキタケをペースト状にして加熱調理したものを、凍らせずにそのままドレッシングにするといった家庭もあります。
これに対し、平林産業のえのき氷については、裏面に「加熱してお召し上がりください」と記載されております。これは、保健所の指導のもと記載を義務付けられているものです。
ご家庭で作ったえのき氷に関しては自己責任において活用していただき、平林産業製造のえのき氷については注意書きに従っていただきますようお願いいたします。


◇あわせて読みたい
・「えのき氷の素朴な疑問Q&A

◇関連リンク
えのき氷を使った料理はこちら。
・JA中野市「ナニタベル

1382454000000

関連記事

今週は「えのき氷」をプレゼント

今週は「えのき氷」をプレゼント

いま食べたい!信州のこだわりカレーpart2 レトルト編
グルメ・カフェ

いま食べたい!信州のこだわりカレーpart2 レトルト編

門前そばをはしごする善光寺界隈の街歩き
お出かけスポット

門前そばをはしごする善光寺界隈の街歩き

編集後記:野沢菜の本場。絶対おいしい我が家の隠し味!
お土産・特産品

編集後記:野沢菜の本場。絶対おいしい我が家の隠し味!

新着記事