直売所

人気直売所のおもてなしのヒミツ 食べる編

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安全・安心・新鮮はあたりまえ!!「もっと喜んでもらいたい」「自信作を知ってもらいたい・食べてもらいたい」との思いで「おもてなし試食会」を開催している直売所があると聞きつけやってきました。
20131106izumi02.jpg県東部に位置する上田市吉田にある生産者直売所「いずみの里」では、毎月第2土曜日、生産者による手作りの旬料理を、来店者にふるまう企画を行っています。「お・も・て・な・し」が話題となった今年。いずみの里の「おもてなし」はいかに!?


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午前9時の開店前から、すでに店前の駐車場には開店待ちの人々が十数人。。。「松茸はどの辺りに?」との声も聞かれ、お目当ては松茸という方も。開店と同時に、野菜・果物・パン・加工品・花で埋め尽くされた各コーナーに、たくさんの人がなだれ込み賑わいます。

20131106izumi16.jpgそんな店内のレジ横の一角に野菜中心のふるまい料理は並べられていました。その奥は試食スペースです。
「おもてなし試食会を行ってます。お茶に寄ってって〜」の声がかかると、お目当てのものを既に買った方もこれからの方も、どんどん集まりはじめました。

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名前だけでも美味しそう!
バターナッツ南瓜をいただきます!

保温鍋のふたを開けると、ほわっと漂う甘い香りとやさしい山吹色のスープが目に飛び込んできました。「バターナッツ南瓜(かぼちゃ)のスープ」です。いてもたってもいられずひとさじいただくと――
「う〜んクリーミー。そして甘あまっ!!」
会員でバターナッツ南瓜生産者であり、今回調理もして下さった峯村さんは、「甘いけど、砂糖・バター・油・クリームを一切使わないからヘルシーよ」と編集部員の驚きように笑いながら話してくれました。砂糖なしでこの甘さとは驚きです! 嬉しい美味しさともいえます。

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「牛乳の代わりに水でのばせは鮮やかなオレンジ色のスープになるわよ」との峯村さんはこの日、朝5時過ぎから収穫・調理と大忙し。「知ってもらって、美味しいと喜んでもらえ、そのうえ買ってもらえたら(笑)何より」と大勢のお客様にスープとレシピを配っていました。

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バターナッツ南瓜(中)

栄養満点で身体を温める「かぼちゃ」
寒い夜に食べたいおうちで簡単レシピ

早速ですが、生産者直伝「バターナッツ南瓜(かぼちゃ)のスープ」の作り方をご紹介します。あまり聞きなれない名前ですが、ベージュ色でひょうたん型の南瓜(かぼちゃ)です。かたい皮の内は色鮮やかなオレンジ色。味は、ねっとりとした食感と強い甘みが特徴です。今回の試食会でもかぼちゃ本来の甘さが好評で、早速購入される方もいらっしゃいましたよ♪


生産者の峯村さん直伝
「バターナッツ南瓜のスープ」

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【材料】
バターナッツ南瓜 正味400g
*口当たりがなめらかなスープがお好きな方は皮をむきましょう。
玉ねぎ 1玉
水 2カップ
コンソメ 1個
牛乳 1/2〜1カップ *お好みの濃さで
塩・コショウ 少々
パセリ 少々

【作り方】
(1)バターナッツ南瓜は皮をむいて1cm角にカット、玉ねぎは薄切りに。
*硬い皮なので皮をむく際は手を切らないようご注意ください。
(2)(1)と水、コンソメを鍋に入れてやわらかくなるまで煮る。
(3)(2)の粗熱をとってミキサーにかける。
(4)なめらかになった(3)を鍋に戻し、弱火にかけ、牛乳で好みの濃度にのばす。
(5)塩・コショウで味を調えて完成。パセリを浮かべて召し上がれ♪


旬の農産物を生かし、
知恵と経験を惜しみなく生かす

他にもこの日のメニューは、「炊きたての新米」「ニラのうす焼き」「春菊のごま和え」「ズッキーニのオリーブ炒めチーズ風味」「高野豆腐のミルク煮」などなど。

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料理のモットーは「手間のかからないもの」「旬の、今そこにあるもので工夫すること」と語るのは、お客様へのおもてなしに余念のない利用組合の長谷川尚賢組合長。この「おもてなし試食会」は、出荷の多い旬の農産物を料理し試食してもらうことで、「今食べたものがすぐ手に入る」「美味しいから買っていこう」と、消費者と生産者をつなげる工夫として1年半前から始まりました。

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お客様と談笑する長谷川組合長(左)

「メニューのアイディアは?」と尋ねると、「女性陣の知恵と努力がつまってる。いやぁ、皆たのもしいもんだよ。どう? 美味しい? たくさん食べて!」と次々と試食料理をすすめて下さいました。

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「地元の方の声もはりあい」
「確かな目(チェック)に負けない良いものを」

10人ほど座れる試食スペースは、入れ替わり立ち替わり常に満席状態。埼玉県からきのこ狩り(松茸購入)に来て偶然立ち寄ったという母娘お二人は、「野菜がとてもやわらかくて甘い、嬉しい驚き。今日はラッキーでした」。
また、「子供たちが行きたいと楽しみにしてた」という県内から訪れた親子は、新米を「美味しいっ!!」と頬張りながら「レシピも聞いたので野菜を買って帰る」とニッコリ。

地元の常連さん達も欠かせません!
「車に乗れないけど、近くて助かる」
「運動がてらほぼ毎日買い物してる。ここでのおしゃべりも楽しみだし」
「数日こないだけで、どうしたの? って心配されちゃうしね」
と、お茶飲みサロンのように賑やかな笑い声が響きます。
生産者の会員さんも「地元の方の声もはりあいなんだよ。確かな目(チェック)に負けない良いものを作りたいしね」。
ここには、生産者×消費者×笑顔、そして「ありがとう」があふれていました。

次回の「おもてなし試食会」は2013年11月9日(土)10時〜正午まで。試食はなくなり次第終了のためお早めにどうぞ。メニューはもちろんそこにあるもので......ですので、お・た・の・し・み☆

「人気直売所のおもてなしのヒミツ つくる編」へ

◇関連リンク
JA信州うえだ直売所

◇生産者直売所「いずみの里」
平成22年オープン。平成25年10月現在、生産者150人が会員登録済。注目は品揃えの多さ。旬の葉物野菜(春菊・ホウレンソウ・小松菜・パセリ・大根葉など)やズッキーニ・ブロッコリー・りんご・梨・栗・カボチャ・きのこ・新米で棚が埋め尽くされている。
住所:長野県上田市吉田305
電話:0268-28-6505
営業:通年(ただし、年末年始はお休み)
時間:3〜12月 9:00〜18:00
   1〜2月 10:00〜18:00

おもてなし試食会
毎月第2土曜日10:00〜正午(試食がなくなり次第終了)

朝市
毎月最終日曜日9:00〜

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