ウィンタースポーツを楽しむ人々で賑わうこの時期の信州。北アルプスの懐に抱かれた大町市の大町温泉郷にも、たくさんの観光客が訪れています。
氷点下まで冷え込む中、ゆっくり温泉に浸かって癒されていると、ん、どこからか太鼓の音が聞こえてきましたよ?聞けば温泉郷内で「夢花火と音の祭典」というイベントが行われているとのこと。こんな寒い中、太鼓や花火ですか!!それは行ってみるしかないと、気持ちのいい温泉に後ろ髪を引かれつつ、音の聞こえる方へ聞こえる方へと歩みを進めたのでした。
「願い」と「想い」の灯がともる
たどり着いたのは、自然豊かな温泉郷の一角に設けられた立派な屋外ステージ「森林劇場」。入り口のスペースには、色とりどりのキャンドルが雪の上に飾られ、来場者を出迎えてくれます。
このキャンドル、来場者一人ひとりのメッセージ(願い事)が添えられていて、自分のメッセージを入れたキャンドルを好きなところに置けるようになっているんです。メッセージを見てみると、もちろん人それぞれですが、「家族」や「絆」を感じさせるものが多いような気がしました。地震からの復興を願うメッセージも見られました。
冬の夜空に響きわたる太鼓と花火の競演
想いのこもったキャンドルの間を抜けて行くと、ステージの前には大勢のお客さんが集まっており、子どもたちが威勢のいい太鼓の演奏を繰り広げていました。「源流美麻太鼓」の皆さんです。大町市美麻地区を中心に、小学校2年生から中学校2年生で構成されているのだとのこと。
威勢のいい、「せい!せい!」という掛け声が入り、演奏も徐々にヒートアップ。観客の皆さんも、寒さを忘れるほど魅入っています。
そんな中、「ドン!!」という爆音とともに花火が打ちあがりました。皆の目が一斉に夜空に集まります。源流美麻太鼓の子どもたちも、花火に視線を取られまい、音に負けまいと、更に威勢よく演奏を続け、太鼓と花火のコラボレーションでイベントはクライマックスへ!!o(*^▽^*)o
冬の澄んだ夜空いっぱいに広がる花火と、勇壮な太鼓の音、そしてキャンドルの優しい光。気温は低くて寒い夜でしたが、とても心が温まるイベントでした。
黒部ダムを食べる!
そうそう、温泉からの流れで夢中でイベントを満喫してしまったので、気付くとお腹がぺこぺこ。せっかくなので、以前から狙っていた大町の名物を食べようと、駅前に向かいました。
その大町の名物とは、これです。黒部ダムカレー!!
w(*゚o゚*)w
大町市は、人気観光スポットとなっている黒部ダムへの玄関口。そのダムを模した「アーチカレー」が昭和40年代初めから扇沢で親しまれてきました。これを原点として、平成21年から市内の数店舗がそれぞれの店で「黒部ダムカレー」として提供するようになったとのことです。
「黒部ダムカレー」のルールは盛り付けについてのみ。たとえば『ご飯をアーチ式ダムの形にする』『カレーはダム(ご飯)の内側に盛る』『カレーに遊覧船を模したトッピングを乗せる』などです。つまり、各お店独自の黒部ダムカレーが楽しめるんです!
今回お邪魔したのは、JR大糸線信濃大町駅のすぐ目の前にある「豚のさんぽ」。こちらの黒部ダムカレーは、挽肉のうまみがたっぷり出たルーがおいしい逸品。ダム役のご飯が、ちゃんと黒部ダムのようにM字型になっているのがわかりますか?(⌒〜⌒)
もっと黒部ダムカレーについて知りたい!って方は、こちらをチェックしてみてください。
大町温泉郷は自然豊かで静かなロケーションが魅力。そして無料シャトルバスがJR大糸線信濃大町駅から大町温泉郷まで、さらに温泉郷からは市内2つのスキー場(爺ガ岳スキー場と鹿島槍スポーツヴィレッジ)まで運行されているのでアクセスしやすく、これも人気の理由です。(このシャトルバスは期間限定なので、ご利用前にHP等でご確認ください)
なお大町温泉郷で日帰り入浴が可能な施設は、「湯けむり屋敷 薬師の湯」のみとなります。