春先の小さかった野菜の苗も今では縦に横にと生長し、どの畑も緑濃く生命力に溢れています。キュウリにナスにピーマンなど、夏野菜の収穫も続々と始まりました。
一方、各地の農産物直売所では、これらの畑で朝採りされたばかりのたくさんの新鮮野菜が農家から持ち込まれ、買い求める皆さんを待ちうけています。これからやってくる本格的な暑さに負けないためにも、野菜をたくさん食べてミネラルを補給し、この夏を快調に乗り切りたいものですね。
長野県にあるたくさんの直売所の中から、今回は県北部千曲市の「パリオA・コープちくま店」内にある生産者直売コーナーを訪ねてみました!
アンズ、タマネギ、赤ジソ・・
千曲の農産物は期待を裏切りません
店の入り口を入ると色鮮やかな花々が出迎えてくれています。店内は、トマトにキュウリ、新ジャガや、キャベツ、大根、ズッキーニのほかインゲンやブロッコリーなどなど、選ぶのに迷ってしまうほどの様々な農産物が並んでいます。
今、ここ千曲市で一番のお薦め農産物といえば、まあるいオレンジ色の果実・アンズです。平和、昭和、信山丸、ハーコット、信州大実、信月などの品種が7月中旬まで足早に販売されていきますから、お目当ての品はどうぞお見逃し無く。実は20もの品種があるというアンズですから、これまで耳にしたことのない品種との出合いもあるかもしれませんよ。 さらに千曲市は昔からタマネギの一大産地。肉厚の新タマネギもたくさん並んでいました。水分たっぷり甘味もたっぷり、とれたての新タマネギは辛味も少ないので、水にさらさずスライスして生のままお召し上がりください。
そして今の一番の売れ筋商品といえば、梅漬けに欠かせない"赤ジソ"です。たくさん入荷しているにもかかわらず、午前中にはすっかりなくなってしまう程の人気ぶりで、買い物カゴいっぱいに赤ジソを買う人の姿も多くありました。
緑帽子は、おいしさの目印
この直売コーナーで、ひと際目立つ黄緑色の帽子は生産者の目印です。ここで生産者の方に直接おいしい野菜の見分け方やお薦めの食べ方などを聞いてみるのもいいかもしれません。文字通り、新鮮な情報を得られるチャンスです。
パリオちくま店生産者直売コーナーへの登録会員(生産者)は241名で、現在は100名ほどの会員から朝収穫したばかりの新鮮野菜が持ち込まれています。農家の皆さんは、少量でも多品目にわたる農産物を栽培することで、多くの人のニーズに応えていくことを目指していて、また生産者同士が協力して少しずつ時期をずらしながら栽培することにより、長い期間多くの消費者に喜んでもらえるよう心掛けているそうです。また、開店直後に朝収穫したばかりの新鮮野菜がずらりと並ぶのは毎朝の光景ですが、一方で遅く訪れた人にもガッカリさせないよう、日中でも収穫次第、野菜を持ち込むことも心掛けているのだそうです。
アンズのイベントにお越しください
さて、旬を迎えている千曲市のアンズのイベントが週末開催されます。
この7月8日(日)、午前中は店舗内で生食用ハーコットの試食販売が行われ、さらに、夏場でも美味しいキノコを味わってもらおうと、キノコの試食販売も予定されています。
このあとアンズのシーズンが終わる7月中旬以降には、モモ(早生種)の収穫が始まり、お盆過ぎに出回る川中島白桃までのおよそ1ヵ月近く信州のモモを楽しめそうです。
今後続々と旬を迎える県内の農産物をお楽しみに!
玉ねぎ産地の、とっておき簡単レシピ2連発
それでは、玉ねぎ産地の千曲市から地元・JAちくまの女性部に教えてもらった旬の新タマネギを使ったレシピを2つご紹介しましょう。
【新タマネギのサラダ】
トーストしたパンが、材料から出る水分を上手く吸水しボリュームある一品に。
◇材料
パン、タマネギ、シーチキン、マヨネーズ・・・分量はそれぞれお好みで。
◇つくり方
1.パンを焼き、ひとくち大に切ります。
2.タマネギをスライスします。
3.タマネギにシーチキンとマヨネーズ加えて混ぜ合わせ、最後にトーストしたパンをあえて出来上がり。
【新タマネギの蒸しもの】
調味料不要、新タマネギの美味しさが楽しめる一品です。温かいままでも、冷やして食べても。
◇材料
新タマネギ(ピンポン球サイズの小ぶりのもの)、マヨネーズ・・・分量はそれぞれお好みで。
◇作り方
1.タマネギの皮を剥きます。
2.蒸気の上がった蒸し器で7〜8分程度蒸します。(大きさにより加熱時間の調整を)
3.タマネギの上にマヨネーズを載せて出来上がり
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〔パリオA・コープちくま店のご案内〕
住所:〒389−0802 千曲市内川796−2
電話:026−276−2600
営業時間:午前9:30〜20:00(日曜日は9:00〜)
定休日:不定休