片桐さんの農事録
[片桐さんの農事録]

みなみ信州発☆羊と暮らすゆきさんの農事録 第20回

こんにちは!

暑すぎる毎日が続いていますが、皆様いかがお過ごしですか?
ブログが公開される頃にはお盆も終わり、朝晩には、真夏とはどことなく違う季節の移ろう空気を感じられる頃かもしれませんね^^* 大人にはあまり関係ないかもですが、夏休みももう残り僅か! そんな今月は、ちょっとした「お願い」を記事にしたいと思います。

 

農場見学は「見学してもいいですか?」の一言から

ゆきさん農事録

 

さて、写真の看板、皆さんは目にしたことがありますか?
数年前に口蹄疫が猛威を振るった後、配布されたものです。

なかなか、個人の農家へと言うのはふらりと立ち寄り見学するのにはハードルが高いんじゃないかな?と思うのですが、幸か不幸か我が家の牛舎は思いっきり道路に面しています。車を停めれば中で搾乳しているのが余裕で見えるくらいの、道路沿い。
それだけのセイなのかどうかわかりませんが、最近も「ちょっと見せて貰っていいかなぁ?」と、お孫さんを連れたおばあちゃん。「昔牛を飼っとったもんで懐かしくてなぁ。ちょっと中に入って見学させてもらってもいいかやぁ」と言うおじいちゃん。それから、6月に話題にしたローリーの運転手のお子さんが「夏休みの一研究に使いたいので、写真を撮らせて下さい」なんて。
皆さんこの看板を見て、一瞬入るのをためらい、再度私たちの顔を見るものですから、「どうぞどうぞ。中に入ってしっかり見ていって!」と促すまでが恒例になっています。
でも、この中に招く前に、我が家ではちゃんとひとつだけ、絶対の質問をしています。

「ここ数ヶ月、口蹄疫の発生している韓国や中国、台湾へ、ご自身やご家族で旅行されている方とか居ますか?」

ゆきさん農事録

 

もう何年も前の事なので、関係者でなければ、そんな事もあったなぁという程度の話題かもしれませんね。でも、それこそ畜産関係者は、現在進行形で戦っているのです^^
人の流れが激しくなる大型連休の前に家畜保健所から必ず入る近隣国での口蹄疫発生件数と、防疫徹底を呼びかけるファックス。私たち酪農家は、それらの国へは渡航を自粛するようにとも記されています。
(口蹄疫の詳細に関しては、ネットで検索して頂ければ国内外の情報がまとめられているので、少しでも気になった方は、一度見て頂けると嬉しいなぁと思います。)

例えばTVで見て、例えば近所にあって、ふとしたキッカケで、酪農を始め養鶏や養豚に興味を持って、「ちょっと見学させて貰おうかな」と思って貰えるのは本当に嬉しいことです^v^* でも、農家さんによっては防疫に関してとても神経質な方も居ると思います。
「鳥インフルエンザ」や「豚流行性下痢」など、野生動物や畜産関係者が持ち運んでしまう伝染病も多いのですが、一般の方が何の気なしに持ち運んでしまう可能性も、ゼロとは言い切れません。

我が家は、私は、(道路沿いの牛舎と言うことで、ある程度の諦めもあり)酪農の仕事に興味を持って見学に来てくれるのはとても嬉しいことだと思っているので、作業時間に余裕のある時であれば多少の質問にはお付き合いして答えたりもします^^ でも、兼業農家ですぐに別の仕事があるなど、全ての農家さんがそうとは限りません。 畜産産業には沢山の伝染病があります。それらの防疫に熱心に取り組まれていて、見学を快く思わない農家さんもいるでしょう。ですから、ちゃんと必ず、「見学してもいいですか?」と聞いて欲しいのです。そうすれば、どこからどういう風に、どこまでを見ていいかとか教えてくれると思いますし、気さくに話しかけてくれる農家さんであれば、その後の会話も弾むかもしれませんから^▽^* 
気になる農場でこの看板を見かけたら、まずは足を止めて農家さんの姿を探して下さいね^^ どうぞよろしくお願いします。

 

この夏一番の涼しい所見つけた大賞!

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それにしても、毎日毎日これでもか!と暑いですね><;
自力で立てないセロリとパセリも大分へばり気味だったので、大きくなりすぎたきゅうりをスライスでトッピング(?)していましたが、悪い足を引きずって畑の草を食べにも行っているので、やっぱり地面から生えている草の方が美味しいのかなぁ?と(笑)

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猫は涼しい所を見つける天才だと思って居ますが、この夏一番の涼しい所見つけた大賞はゆずちゃん!
これ、牛乳を保存しておくバルククーラーの上なんです>w<; ステンレス製のバルクは常にひんやりしているので、気が付くとここで伸びきっているゆずちゃんでした。

 

人形劇フェスタが大好きです^^

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今月ももう充分長く書いているのですが(笑)8月と言ったらこの話題も欠かせません!
8月2日から6日間の日程で、「いいだ人形劇フェスタ」が開催されました。今年も国内外から沢山の劇人の方が来飯し、市内全域で人形劇を披露して下さいました^///^*

私は主に海外公演を楽しみに見ていましたが、言葉は分からなくても、人形の動きひとつひとつからあふれ出る感情があまりに豊かで見事で、ただただ感動してしまいました。有名な方々は動画サイトでも見られるようですが、ライブの空気はまた特別ですよね。

人形劇は勿論ですが、有料公演の開場前にお喋りが弾んだ千葉の習志野からいらした劇人さんとの素敵な出会い。お祭りでの全ての出会いは基本的に一期一会かもしれないけれど、別れ際「また来年」と笑顔を見せて下さって、とても嬉しかったです。私ももう、今から既に、来年の人形劇フェスタが楽しみです^^

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お盆にはみんなかえってきてね

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私の家ではお盆の開始には牛もーの敷料に使っている藁を分けて貰って迎え火をたきますが、特に都会の皆さんはこう言う時どうしているんでしょうか?

今年3月末、20歳を迎えた姉御にゃんこのペルちゃんが老衰で亡くなりました。お盆にかえってきて欲しいのはご先祖様だけではありません。ゆらめく炎を見つめながら、「ペルちゃんは歴代の誰よりも長生きしたけれど、かえってくるのは初めて。迷わないようにみんなよろしくね」と祈りました^^
(所で、同じ頃しまた君もぱったり帰ってこなくなってしまったのですが><; まだ5歳。健康体だし車からは異常なほど逃げる猫だったので、このころ縄張りを拡大し始めたゆずとうりに追われて自分が元居た家の方に戻っていったのかなぁと推測しています。大きくなってから家に居着いた野良猫あるあるなんですけど、初めて飼った猫も、8ヶ月経ってからひょっこり帰ってきたりと、本当に猫は気まぐれですね・・・^へ^;)

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さてさて、「てんぷらまんじゅう」該当地域の我が家も勿論、食卓に並びましたよ^w^
そんなお盆が明ければ、今年はトウモロコシの刈り取りも順調に始められそうな予感。まだまだ残暑は厳しそうですが、残りの夏も、たっぷり満喫しましょ!^▽^b

では、また♪

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この記事を書いた人

片桐由貴さん

伊那谷をまっすぐ南に向かって流れる天竜川流域の牛舎で、仕事と趣味、どちらも楽しむという片桐由貴さん。大学卒業後「やっぱり牛が好き!」と、家族の営む酪農に就農して12年。80頭ほどの牛たちと、ペットの羊2匹、猫5匹と過ごす日々を綴ります。

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