【直売所レポート! No.10】
JAながの農産物直売所「旬彩工房Vivid」(長野市)
長野市のJR長野駅善光寺口の駅前に、「JAながの農産物直売所 旬彩工房Vivid(ビビッド)」がオープンしました。旬の野菜や果物はもちろん、旬の素材を使ったフレッシュジュースや、黒姫高原牛乳を使ったソフトクリーム、地元食材を使ったおやきなどもおすすめです。
JR長野駅前にオープン
左奥に見えるのがJR長野駅
場所は善光寺口から、ながの東急方面へ横断歩道を渡ってすぐのビル1階です。実は、JAながのの直売所は、1999年から2013年まで、駅ビルの中にあったのですが、北陸新幹線の金沢延伸に伴う再開発工事によって閉店していました。そのため、駅前にお目見えするのは約3年ぶりということになります。
店内の広さは約40平方メートルと、県内に点在する郊外の直売所に比べるとコンパクトですが、品数では負けていません。
山菜を持ち込んだ戸谷幸子さん
季節の野菜や果物のほか、伺った日は「早朝、山に入ってウドやコゴミ、タラの芽などを採ってきました」という戸谷幸子さんの山菜など、鮮度の良い商品が続々と到着していました。
また、豆腐や味噌、醤油などの加工品も注目商品です。なぜかというと、ここに並ぶ大豆製品は、「西山大豆」のブランド名で知られる長野市西部地域のものだから。西山地区は傾斜地が多く、水はけの良い土地を利用して作る豆類の栽培が盛んな地域。大粒で風味豊かな大豆が採れることでも知られています。大豆製品はもちろんですが、色とりどりの豆も並んでいるので、煮豆やスープ、サラダにもおすすめです。
大豆だけではありません。長野市と飯綱町、信濃町、小川村から成るJAながの管内は、犀川と千曲川の合流点にあたり、肥沃な大地と昼夜の寒暖差の中で育まれるおいしい農産物の宝庫。果物も豊富に採れる地域で、6月に旬を迎えるアンズをはじめ、「川中島白桃」で知られる桃、人気のシャインマスカット、梨、リンゴなど、夏から晩秋にかけてフレッシュな果物が次々と並び、旬の果物を使ったフレッシュジュースも登場する予定です。
今年9月には「須高」「志賀高原」「北信州みゆき」「ちくま」の4農協との合併も決まっており、さらに広範囲から農産物が集まる予定です。
旬の果物を使ったジュレ
リンゴ果汁を使ったソフトクリームも
シナノゴールドのソフトクリーム
オープン初日から人気だったのはソフトクリーム。豊かな自然の中で育った乳牛から搾った「黒姫高原牛乳」が原料のソフトクリームと、信州ならではの「りんご3兄弟(秋映・シナノゴールド・シナノスイート)」の果汁を使ったフレッシュ感のあるソフトクリーム。この日、シナノゴールドのソフトを食べていた市内在住の3歳の男の子も「おいしい!」とかわいい笑顔を見せてくれました。
農家のお母さん手作りのおやき
旬のものといえば、農家の女性たちが手作りしている「門前農館(もんぜんのやかた)さんやそう」のおやきもそのひとつ。春はフキノトウ、夏にはミョウガや玉ねぎと、ユニークな具材が登場します。定番はあんことカボチャの「あんかぼ」、さつまいも、なす、野沢菜、辛大根など11種類。「農家の母ちゃんたちが作っているからおいしいですよ」とスタッフの芳川智恵さん(73歳)。このほか、手作りの味噌漬けが入った1個180g(!)と食べ応えのあるおにぎりも「ぜひ味わってください」と芳川さん。
お土産選びにも立ち寄って
桃のドライフルーツ
産地別のコシヒカリ
地酒や醤油も
川中島白桃のドライフルーツや、産地別に小袋に入ったコシヒカリ、地酒など、お土産に良い商品も並んでいます。
JAながの営農指導部副部長の高柳和男さんは「アンズやブドウ、リンゴ、お盆の花など季節の農産物を中心に、これからもみなさんに楽しんでいただけるイベントなどを開催し、旬の農産物のおいしさを発信していきたいと思っています」と話しています。
長野駅の目の前という好立地。市内散策の途中に、ぜひ立ち寄ってみてください。今の旬が分かり、おいしい発見があるはずです。
JAながの農産物直売所 旬彩工房Vivid
- 長野県長野市南千歳1-27-2 沢屋ビル1階
- TEL 026-262-1666
- 営業時間 10:00~18:00
- 年中無休