義理立てしているわけではありませんが、私ももちろん「Webマガジン長野県のおいしい食べ方」に登録しているわけでございます。2週前に届いた第586号のリード文を読みましたら、
りんご畑では摘果作業も終わり。。。
終わっとらんし!!
そこから2週間摘み続けても終わる気配ねーし!!
猫の手も借りたい摘果作業
はい、冒頭から取り乱してしまい失礼いたしました。
先月は摘果のお話をいたしましたので、6月は何か別の話題を。。。と思っていたのでございますが、最近は本当に摘果しかしておりません。
本来は終わっていないといけないわけでございますから、そりゃ急ぎますとも。
もう畑に一人でいることは少なくなりました。
そう、本格的にアルバイトを雇って摘果作業を急ピッチで進めているのでございます。
現在は4人体制のことが多いでしょうか。先月ちょっとお話ししました友人に加え、2人に来てもらっております。
この2人は別の農園で摘果していたのでございますが、そちらの作業が終わったので、うちに回っていただきました。
運のよいことに、ひとりベテランのおばちゃん摘果師が来てくれております。
俺なんか摘果をするのはまだ4回目でございますからね。手際の良さでは負けてしまいます。
しかも、希望通りの程度に実を残してくれるだけでなく、どんな実を残せばいいのか教えてくれたりもして、とても助かっております。
おかげさまで、数日前には見えなかった終わりが見えてまいりました。
本当にありがたいことでございます。
りんご屋が人を雇うとは
今年経営を始めたばかりですから、"人を雇う"というのはもちろん初めてのことでございます。
学生時代、自分がアルバイトしていたときは「がんばって稼がせてもらおう」というような気分でおりました。
人を雇うときの気分、なんて考えたことも無かったのでございますが、今自分ひとりでは仕事が間に合わないときに人を雇ってみますと、働いてくれる人がいる、というのはこんなにもありがたいことなんだな。と気付かされたのでございます。
特に今やっている摘果は、早く終わらせるほど実らせるりんごのクオリティを上げることができる作業でございますから、とにかく人手が必要。
ひとりでずっとやっていたら、作業が遅れることで、どんどん売上を減らすことになるでしょう。
今年はどのくらい人手が必要か予想できず、アルバイトの募集が遅れてしまいました。
そこは本当に反省しているところでございます。
人件費をケチろうとして、結局同程度の人件費をかけつつりんごの質を落としそうになっているのですから。 来年は今年の失敗を生かしていきたいと思っております。
木を育てる
さて、新米アルバイトさんやお手伝いに来てくれる友人などと摘果しておりますと、
「小さいりんご、こんなに摘んじゃうんだ!もったいない〜」
といった声を耳にすることがございます。。
確かに、残す実はものすごい倍率の中で摘まれずに済んだものだけ。ほとんどは地面に落としてしまいますから、その気持ちもわからなくもありません。
しかしそこで改めて感じたのが、
「りんご屋は、りんごを育てているんじゃなくて、りんごの木を育てている」
ということでございます。
俺も最初はそんな意識ではありませんでしたが、毎日りんご畑でりんごの木を見ておりましたら、そんな気がしてきました。
木を大切に育てることで、実を着けてもらっているという気がしております。
ですから、摘果が遅れに遅れている状態の木を見ますと
木が、可哀そう。。。
これはごっそりと摘んであげなくてはなりません。
単純に、りんごの重さで折れます。
早く養分を集中させてあげないと、質が下がります。
そしてさらに、来年花を咲かせて実を着けるための養分を芽に貯めさせてあげないといけません。
摘果が遅れると、花芽が少なくなってしまい、来年の実の数に影響してしまうのでございます。
このように、一つの作業が今年の収穫だけでなく、来年以降の生育にも影響してくるとなると、やっぱり「木を育てている」感覚になってくるのではないでしょうか。
操法大会で優勝!
そうそう。最後に。
先月ちょろっと書きました、安曇野市消防団ポンプ操法大会でございますが、
目標通りポンプ車操法の部で優勝することができました!
減点20.0。
7月2日に開催される上の大会では、さらに減点を減らせるように頑張りたいとおもっております。
日々の畑・りんごの様子やもろもろは、ブログ「りんご屋さん 弐七農園」もご覧ください。
ちなみに、来月にはこんなイベントも企画しております。
ではまた来月、お会いいたしましょう。