太田さんの農事録
[太田さんの農事録]

脱サラで花栽培!太田さんの農事録 第22回

 

めっきり寒くなり、標高の高い山では初冠雪の情報が入ったり、暖房器具を出したり、鍋物や人肌が恋しい季節となりました。
出荷できる花も少なくなり、今季の作業も終盤を迎え、冬支度作業も同時に行う時期です。こんな時期は、コーヒーでも飲みながらゆっくり本でも読みたいとも思いますが、今月も仕事、冠婚葬祭、大同窓会、マラソン大会、各行事などでゆっくり本も読めず、相変わらず慌しい日々を送っております。

元の農業高校1年生が、実践学習で我が農園に5人も来ました。
3日間と短い期間で何の作業をしてもらい、何を教えればよいのか迷いましたが、従業員が普段やってもらっている作業の手伝いと、地味で根気がいる作業をやってもらう事にしました。
高校生でもまだ1年生と言う事で、最初は目を離せばふざけ合う時もありましたが、地味な仕事を3日間モクモクとやってくれました。
たった3日間だったけど、何か得るものがあったかな?

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3日間頑張った高校生達
 

高校生に作業してもらったのがヒペリカムの皮むき作業です。
専用器具やプライヤーなど使って、ヒペリカムの下の部分の皮を1本1本むくことで葉が紅葉してきます。
葉がよく紅葉した物は「紅葉ヒペリカム」として出荷します。
今年は高校生が頑張ってくれたおかげで、昨年より多く出荷できそうです。

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紅葉ヒペリカム
 

準備作業のひとつに刈り払い作業があります。出荷が終わって畑に残っている花卉を、根元を少し残して全て刈り取ります。
草刈機を使って作業する部分もありますが、ほとんどはトラクターを使います。

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そこでハプニング発生!? 作業中に刃が折れる事はたまにありますが、刃を取り付けてある溶接部分から折れてしまい、それがちょうど一番大事なセンター部分であるために、刈り取りしても真ん中だけ残ってしまいます。キレイに刈り取るはずがトラ刈り状態となってしまい、残った部分を草刈機で刈るという二度手間になってしまいました・・・トホホホ。

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刃の付け根から折れてしまった・・・
 

株の植え替え作業もこの時期に行います。
今年は新しい品種の芍薬を植え、ソリダコタラを別の圃場から株分けして新しい畑に植え替えました。
新しく植える花はどんな咲き方するかな? と、来年が楽しみになります。

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植え替えたソリダコタラ
 

月はJA青年部の部員と、同じ歳の知人、父の同級生でこの地域の花の第一人者といえる人が亡くなったり、マラソン仲間の結婚式があったりと冠婚葬祭でも慌しい月でした。
亡くなった人の告別式で久々に会う人と「久しぶりだが、こんな席で会いたくないね」と故人の早すぎる死を悔やみました。
当然ですが、やっぱり結婚式の祝いの席でいろんな人と会って飲んだりする事が一番ですね。

冠婚葬祭だけでなく、マラソン大会でも多くの知人と会う事ができます。
先日行われた北信州ハーフマラソン大会でも多くの知人と会う事ができました。
練習不足でしたが、今年出場したハーフマラソンの中で一番早いタイムで完走することができました。
大会終了後は一緒に走った仲間と慰労会♪ これが一番の楽しみ・・・かな?

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1116が太田さん
 

10月は秋の交通安全週間もありましたが、近所の電光掲示板ではこんなメッセージが掲示されていて話題になりました。
こんな掲示も、ね〜いいじゃないのぉ〜(笑)

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来月は早くも11月。
この地域では野沢菜の出荷もピークを迎え、集荷場にはトラックに沢山の野沢菜が毎日運ばれます。
冬も本格的に始まりますね。

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では今月はこんな感じで〆ますか♪

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この記事を書いた人

太田和明さん

北信州の飯山市で花き農家を営む太田和明さんは、2006年に39歳で脱サラし、故郷で就農しました。父・雄三さんと共に何種類もの花を栽培するかたわら、地域活動やJAの青年部活動にも積極的に関わり、農業と地域を盛り上げています。美しい花を咲かせるための奮闘と、日々の暮らしを綴った農事録をお楽しみください。

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