ユーマさんの農事録
[ユーマさんの農事録]

ミライを拓く。平成生まれ・ユーマの農事録 第2回

 

ユーマの農事録

普段の作業場所

山も田んぼも畑もにぎやか。
農作業のトップシーズン到来です!

みなさんこんにちは! ユーマです。5月に入って季節が目まぐるしく変わっていますね。ここ上田市でも日に日に山が新緑の黄緑に覆われていきます。田んぼには水が入り、蛙が鳴き、夜風に肥やしが薫る。そう、農作業のトップシーズンの到来です。

Gwは皆さんいかがお過ごしだったでしょうか。天気が良い日が続き、絶好のレジャー日和だったのではないかと思います。しかし、風がとっても強かったですね! 僕の住んでいる地域は普段は風もあまり吹かない中山間地なのですが、水稲の苗に被せているラブシートが飛んだり、リンドウ畑のマルチが飛びそうになったりと具体的な影響がありました。風の被害に遭われた方々にはあらためてお見舞い申し上げます。

 

信州のリンドウに歴史あり。

ユーマの農事録

 

さて、前回お伝えしましたが、現在僕の畑ではリンドウ栽培がすすんでいます。リンドウは北海道から本州、九州にかけて山の中の湿地等に自生している多年草、または一年草の植物です。長野県の県花にもなっていますね。リンドウの根っこは生薬では竜胆といい、熊の胆(きも)より苦いから竜の胆と書くのだそうで、煎じて飲むことで胃腸に対して効果があり、消化不良や食欲不振に効くそうです。日本国内で園芸用リンドウの栽培が始まったのは今から50年ほど前に遡ります。一番初めに栽培されたのはなんと長野県で、もともとは野山に自生するリンドウの花を飾り始めたのが、栽培化のきっかけだったそうです。その後、背丈の伸びる多年草のエゾリンドウをベースに、今日までに様々な園芸品種が開発され、長野県だけでなく全国で栽培されています。

 

目に涼しく、からだにやさしい
この夏は、Wのリンドウがオススメ

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1年目の苗

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定植前のマルチ

園芸品種のリンドウは宿根草のため、播種から収穫まで3年ほどかかります。1年目は種を苗箱に撒き苗をつくります。その苗を2年目の年に定植して、3年目にようやく収穫ができます。
いま栽培しているリンドウは僕のオリジナル品種で、出荷期には青紫の濃い綺麗な花を咲かせます。

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定植した2年目の苗

これからの季節、暑い日が多くなっていくかと思いますが、リンドウの涼やかな花で見た目の涼をとり、暑さで弱った胃腸にはリンドウの根を煎じて飲んでみてはいかがでしょうか。皆さんにWのリンドウがある夏の生活を提案します。以上、上田市のリンドウ生産者ユーマからでした!

この記事を書いた人

齋藤由馬さん

長野県上田市、鹿教湯温泉のほど近くでリンドウをメインとした花栽培と稲作に取り組む農家のせがれ齋藤由馬さん。
JA信州うえだ青年部の活動に励む一方で、冬は酒蔵で日本酒造り、夏はホップ栽培にも挑戦するチャレンジャーです。

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