新信州暦　種から苗へ。つぼみから花へ。

春らしい暖かな陽気が感じられるようになりましたが、先週末の２１日〜２２日は、朝晩は冷え込んで長野市内でも雪が舞っていました。一方で、今週後半の天気予報は最高気温が２０度を超える予報です。外出時のアウターに悩ましい季節です。春の気候は「三寒四温」とも言われますが、寒い日と暖かい日が繰り返しやってきます。体温調整できる服装で対応して、風邪などひかずに新学期、新年度を気持ちよく迎えたいものですね。

春といえば、お花見の季節です。日本気象協会から開花情報が発表されました。長野県で桜の開花予想が最も早いのは、飯田市天竜峡で４月２日です。松本市は４月１１日、長野市は４月１３日とそれぞれ予想されています。ただし、咲くのは桜だけではありませんよ！ あんずの花はいかがですか？ 薄紅色のあんずの花も、とっても綺麗なんです。２０１４年４月１日（火）〜１８日（金）まで、あんずの里（千曲市）で第５９回あんずまつりが開催されます。長野県千曲市のあんず開花予想は、４月９日です。

あんずの花

２０１３年の県内の外国人宿泊者数が、前年比８２．９％増の５２万７４３０人（暫定値）となり、伸び率が都道府県別で首位となりました（観光庁の宿泊旅行統計調査）。オーストラリアからのスキー客のほか、大町市と富山県を結ぶ北アルプス・立山黒部アルペンルートが台湾の観光客の人気を集めたようです。

しなの電鉄株式会社（上田市）が運行する、軽井沢〜長野間の魅力満載観光列車「ろくもん」の乗車予約が４月１５日から受付開始されます。戦国武将「真田氏」をテーマにデザインされた列車は、長野県産材をふんだんに使った、快適でぬくもりのあるラウンジ風の空間。沿線地域の食材をふんだんに使った食事付きプランもあります。運行開始は７月１１日から。今年の夏は、鉄道でお出かけしてみてはいかがでしょうか。

県内の学校給食を実施している公立小学校５年生および中学校２年生を対象に、３年ごとに実施される「食に関する実態調査」で、本年度約９割の児童生徒は朝食を毎日食べていました。一方で、平成２２年度調査の小学５年生の対象者が、本調査では中学２年の対象者となっていますが、３年前に比べて、朝食の欠食率の増加、食事の手伝いの減少、もったいない気持ちの減少等の変化もみられたそうです。 身体やココロをつくる大切な「食」。私たちにとっての『よい食』を、みんなで考えてみませんか？

農業の話題です。
これからの季節は、霜などへの対策が必要な時期になります。昨年は、４月中旬以降の強い寒気の影響で、松本・下伊那地域などの広い地域で凍霜害が発生しました。果樹などは木が冬の休眠から目覚めて、水を吸い上げ始めるこれからの対策が大切です。農家は研修会などを開催して、昨年のような被害が発生しないように準備を進めています。

春の農作業として、アスパラガスの苗づくりが始まっています。苗箱に種をまき、出芽室に１週間ほど置いた後、ビニールハウスに移して１カ月半ほど育成します。小さな種から、苗へ、そしておいしいアスパラガスへと成長するのが楽しみです。

[巻頭のカバー写真]
早春の庭、開花直前のサンシュユ。可憐な小花が樹木全体を黄金色に染める日も間近。しみじみと春の訪れを知らせてくれます。

＊コラムはしばらくの間お休みさせていただきます。