連日の暑さにエアコンがまだ手放せません。残暑厳しい日が続きますが、もしそこに花が飾られていたのなら、きっと癒しの空間になることでしょう。 長野県の花の産地をひとつご紹介しましょう。
東西に南アルプスと中央アルプス、そして南北に天竜川が流れる県南部。JAみなみ信州管内である飯田・下伊那地域は、ダリアやオキシペタルム、デルフィニウム、ほおずきやナンテンなど、約200種の花が生産されています。なかでもダリアは年間120万本を出荷する日本一の産地です。
華麗な容姿から主に結婚式での需要が多い花ですが、今では華道でのニーズもあるなど、じつにたくさんの色や形、大きさがあり、さまざまな場面で活用されています。JAみなみ信州管内では35種類ほどのダリアを一年を通じて育てています。
なかでも、色の珍しさからセンセーションを巻き起こした赤黒い色が特徴の「黒蝶(こくちょう)」は、代々花農家を営む久保田直之さんが15年前、この地で初めて栽培したダリア。「その花を自分で咲かせた時の感動と言ったら...」と当時の感動が今でも鮮やかに蘇ってくる様子で久保田さんは目を輝かせます。 とはいえ、とにかく手間がかかるというダリア栽培。「肥料をやったり葉っぱを摘んで芽を欠いたり、放っておいたら花は咲きません」とも。休みはほとんどないと笑いながらも、「消費者の皆さんに喜んでもらえそうな品種を見つけては栽培している」と言いますから、新たなダリアとの出合いもまた楽しみになります。
「良かったら手に取ってもらい、気に入ったら買ってもらい、花を家で楽しんでほしい」と言葉に力を込める久保田さん。残暑厳しい折ですが、花を飾ることで気持ちも少し和らぐことでしょう。 今日はお部屋に新しい花を飾りませんか? JAみなみ信州の花の情報は、Facebookでもご紹介しています。(すし☆すぶた)
こちらは 2020.09.01 の記事です。農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
すし☆すぶた
関連記事
あなたはダリアのことなどほとんど知らない
色も形も美しく多様!日本一のダリアのヒミツ
みなみ信州 日本一のダリアの里
美しい乙女にもたとえられる花は高地で育つ
新着記事
銀杏ごはん
信州の冬を温める伝統野菜「松本一本ねぎ」
辛い!うまい!そして甘い!?「おしぼり」で新そばを食す
ラディッシュの漬物サラダ