「ホットチョコレート」なんて自分の名前じゃねえようで、こそばゆいや。 昔通り「ココア」って呼んでおくんなさい。ねえダンナ
昭和人が学生だった頃(つまりかなり昔です)、喫茶店(これも絶滅危惧語)でコーヒーを頼む際「ホット」あるいは「アイス」とフツーに言っていました。いうまでもなくホットコーヒーとアイスコーヒーですが、メニューにアイスクリームがある店もあり、店側ではまぎらわしかったのではと思い、当時喫茶店でアルバイトしていた友達に聞くと「そうでもなかった」とのこと。「アイスクリームの場合、アイスクリームってお客はきちんと言ってたからね。っていうか、バニラとかチョコアイスっていう言い方してたな」 関西から来た友人がアイスコーヒーを「レイコー」と呼ぶのを聞き、日本も広いと妙なところで感心したのもその頃です。 話は変わりますが、昭和人は寄る年波に勝てず、腰痛のため週に一度、整形外科または接骨院に通っています。接骨院の方はベッドでのマッサージに加えウォーターベッドでの自動マッサージと酸素吸入がセットになっているのですが、混んでくると、リーダー格のマッサージ師が仲間に使う順番の指示を出します。ただ、それが略称なので、なかなか面白いです。 「○○さんには、とりあえず水。間に合わない? じゃ、すぐ酸素、それから水、そのあとベッド」。話だけ聞いていると大変な場面に遭遇しているような。 略称で思い出しましたが、先日上京した折、時間が少々あったので知人とカフェに入りました。銀座のカフェです。別に強調しなくてもいいのですが。肌寒い日だったのでココアを飲みたいと思い注文しました。「ホットチョコレートですね」ウェイトレスの言葉に、ああ、ここは外国人が多いし、上品な店だから英語名なのだな、と納得しましたが、件の上品そうなウェイトレスが「ホッチョコ、ワン、コーヒー、ワン」と奥に伝えているのが聞こえました。 名称の簡略化は日本人の得意技のようですが、なかなか笑えるシーンも多いです。(昭和人)
こちらは 2017.03.14 の記事です。農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
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