ブドウ狩りで極楽気分を味わってみませんか

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シルバーウィークのはじまった18日(日)の昼過ぎに、県中部にあるワインで有名な塩尻市を訪れました。目的は、「ブドウ狩り」です。ブドウ狩りはまさしく今が旬。果物狩りと聞いただけで、気分がうきうきとしてきます。今回は塩尻市の桔梗ヶ原にある「原遊覧園」さんに、秋の味覚を堪能しにきました。

塩尻市は、松本盆地の南端で、長野県のほぼ中央に位置しており、奈良井川や田川、小野川が流れています。峠もいくつもあり、塩尻峠や鳥居峠などは、太平洋と日本海への分水嶺となっています。年間降雨量が少なく、山脈からの乾燥した風が吹き込む土地。レタスやパセリなどの野菜やぶどうやりんごなどの果樹が生産されています。林業なども昔は盛んで、木曽漆器産業は地場産業として今も栄えています。南側には奈良井宿や贄川宿など中山道など街道沿いに栄えた町があり今もその姿を見に訪れる観光客でにぎわっています。

特に最近はワインが有名で、「竜眼」や「郷原宿メルロー」など、たくさんのワイナリーから、いくつも名の通った通をうならせるワインが販売されています。今は、気候の関係で山梨県よりも塩尻市の方がワイン用ブドウがおいしくできるとの話もありますので、試してみる価値が多いにあるでしょう。小生のように、塩尻までアルコールをたしなまないドライバーを連れてこなかった不運を、嘆くことになるかも知れません。

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高速道路の塩尻インターを降りて国道19号線を木曽方面へ向かうと、やがて左側に原遊覧園の看板がありますので、そこを左折。するとすでに車が渋滞しており、駐車場係の方から「今満車ですが、どうしますか?」と声をかけられました。

入園料等は時期に応じて変わる
市内には他にもたくさんブドウ狩りを行っているところもあるので、引き返す方もいましたが、ブドウだけでなく、梨も食べられるのは、こちらだけ。少し待っているとすぐに空きが出たので、車を停めていよいよぶどう狩りです。入場料は大人500円(!)。しかもその日はブドウ・梨・プルーンの順に時間制限なく食べ放題(!!)。そして、巨峰も食べることができるようにするにはプラス500円。入園料や食べられる品種などは、時期によって微妙に違うので、確認の上、お出かけくださいとのこと。

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食べ放題という幸せ
いよいよメインのブドウ狩り。今の時期はナイアガラが食べ放題でした。園地に入った途端、目がくぎ付けになりました。見渡す限りナイアガラがぶらさがっていて、甘い匂いが漂っているのです。まずは係りの人からはさみを受け取り、気もそぞろで案内を受けることに。

「見分け方は、良く日の当たっている色が黄色いもので、房の長いものがおいしいです。食べ放題ですが、お持ち帰りは禁止で、食べ残しのないようにお願いします」

と聞いてスタート! いよいよブドウ狩り(食べ放題)の開始です。日に当たって宝石のように光っているおいしそうなブドウを見つけました。はさみで収穫して食べてみると、みずみずしいブドウがぷちんとはじけるように口に入ってきて、すぐに甘さが広がりました。皮にこびりつくようなトロっとしたところがまた甘いんですよね。買って食べるものも良いですが、自分で選んで収穫したぶどうはまた一味違います。

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ブドウのことはブドウのプロに聞く
それでも、もう一度係りの人にどれがおいしいか聞いてみると、人があまり入っていないような通路わきのものが良く日が当たっていておいしいと教えてもらいました。なるほど。それを収穫して食べてみると、一段と味が濃く甘いブドウを食べることができました。すごい。やはり、蛇の道は蛇でなく、ブドウのことはブドウのプロに聞くのが一番。

聞けばなんと多い人は1人で10房以上も食べる方がいらっしゃるそうですし、普段をあまり食べない子どもでも、おいしそうにむしゃぶりつくのだとか。当然ですし、気持ちがわからないことはありません。

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ブドウから梨へ
少しブドウの棚が低いので、腰に負担のかかる大人は時々棚から頭を出して休憩しています。ははーん、こうやって食べ過ぎを未然に防いでいるわけだな。なぁに、負けてなるものか。辺りを見まわすと、カップルや若い家族連れがぶどうを探し、おいしそうに食べている姿が印象的です。とりあえず腹がふくれるだけナイアガラを食べた後は、梨にうつります。

入り口のほうに戻ると、次は梨の園地へ案内されます。こちらでは「袋のついていないものを食べてください」との説明を受け、ナイフを受け取って園地に入ります。今は「幸水」が食べ放題になっていました。

園地の入り口付近には、袋の被せられた梨ばかりが目立ち、もう食べられるものはないのかと青ざめてしまいますが、奥の方へ行くとたくさん実がなっているではありませんか。安心。

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青いものよりも黄色のものがおいしいとのことで、早速、黄色い梨を収穫して皮をむいて食べてみました。水分たっぷりの果実はほどよく甘く、いくらでも食べられる感じです。梨狩りは経験がありませんでしたが、感想を言えば、贅沢のひとこと。とりたての梨は、すこし毛羽立っていて、まるで取立てのきゅうりのいぼいぼのようで、多少ちくちくしますが、切った瞬間水がじゅわっと出てくる感触は、梨狩りならではのもの。思わずうなり声が漏れました。

しめはプルーンでさっぱりと
さて、そこで終わりではありません。続いて、プルーンの園地へ案内されました。入り口の方からは青いすもものようなプルーンがたくさん木になっているのが見えます。試しにとって、がぶっと食べてみると、これはさすがに酸っぱいです。

おいしそうな紫色の濃いプルーンを探して食べてみると、こちらは甘みがあります。「プルーンとはこれだ」と納得させられる味です。甘さだけでなく少し酸味もあり、おいしく食べられます。

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こうやってプルーンの園地へ着く頃には、自分も含めて食べたという満足感を持った方が多いように感じられます。プルーン畑のまわりには、りんごや桃らしい木も植えられていて、秋の味覚が大集合という感じです。

園地では、これらの他にも「善光寺竜眼」というワイン用のブドウや「ハニーシードレス」などのブドウや洋ナシも生産されています。お土産として直売所で購入できますので、一緒にこれなかった家族や友人におすそ分けできます。

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これは善光寺竜眼というワイン用ぶどう

信州の秋を食べにいらっしゃい
おいしい秋が信州に訪れています。味覚の秋、信州のくだものを食べにきてください。味はもちろん、紅葉がはじまれば山の風景も最高ですよ。信州の秋を思う存分楽しんでください。


アクセス:

■原遊覧園

郵便番号:〒399−6461
住所:長野県塩尻市宗賀桔梗ヶ原71−52
電話:0263−52−2958 
インターネット:原遊覧園ホームページ

 ブドウ狩り 8月10日から10月20日頃まで
     (ナイアガラやコンコード、巨峰など)
 梨狩り   9月上旬から下旬まで
     (幸水や豊水、二十世紀など)
 りんご狩り 10月中旬から
     (サンフジ、シナノスィート、王林など)

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